9運用改善

ホームページを作ったのに問い合わせが来ない、よくある原因の見つけ方

「ホームページは公開したのに、問い合わせが増えない」——原因は「見られていない」「信頼されていない」「問い合わせづらい」の3つのどれかに集約されます。本記事では自己診断の視点と、原因別の対策を、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

執筆: おもてらいと編集部ホームページ運用チーム

「ホームページは公開したのに、思ったほど問い合わせが増えない」——このご相談は、業種を問わずよくいただきます。多くの場合、原因ははっきりしないまま「とりあえずデザインを変えてみる」「とりあえず記事を増やしてみる」という対応になりがちですが、それでは根本的な解決にたどり着きにくいことがあります。

問い合わせが来ない原因は、実は複雑ではなく、大きく3つに分類できます。本記事では、この3つの原因を自己診断する視点と、それぞれの対策を、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

先に、要点をまとめます。

  • 原因は「①見られていない」「②信頼されていない」「③問い合わせづらい」の3つに分類できる
  • 複数の原因が重なっていることも多く、まずは自己診断で「どこでつまずいているか」を特定することが先決
  • 「③問い合わせづらい」の解消は比較的すぐに着手でき、効果も見えやすい

結論:原因は「見られていない」「信頼されていない」「問い合わせづらい」の3つ

先に結論をお伝えします。ホームページから問い合わせが来ない原因は、複数の制作会社・Webマーケティング担当者の間で共通して指摘される、次の3つに集約されます。

  1. そもそもサイトが見られていない(検索にもAIにも出てこない)
  2. 見られているが「ここに頼もう」と思われていない(信頼性不足)
  3. 頼みたいが問い合わせにたどり着けない、または返信が来ない(導線・対応の不足)

この3つは独立しているわけではなく、複数が同時に起きていることも珍しくありません。まずは自分のホームページがどこでつまずいているのかを、順番に確認していきましょう。

問い合わせが来ない原因は見られていない・信頼されていない・問い合わせづらいの3段階でつまずき、問い合わせづらいの解消が最優先であることを示すフロー図

原因1:そもそもサイトが見られていない

一番根本的な原因です。どれだけ内容が充実していても、見られなければ問い合わせにはつながりません。

「見られていない」状態には、2つのパターンがあります。1つはGoogle検索での露出不足、もう1つは2026年現在特に重要度が増している、生成AI検索での露出不足です。

Google検索での露出については、地域名+業種で検索したときに自社が出てくるかどうかを確認してください。地域のお客様を対象にする業種であれば、Googleビジネスプロフィールとの連携も欠かせません。この点はGoogleビジネスプロフィールとホームページ、両方必要?で詳しく解説しています。

もう一つ見落とされがちなのが、ChatGPTのような生成AIに聞かれたときに紹介されるかどうかです。「Google検索では上位に出るのに、AIに聞くと出てこない」というケースも増えています。この原因と対策はSEOで上位なのにAIに紹介されない?ChatGPTに紹介されるホームページの作り方で詳しく扱っています。

「見られていない」かどうかを確認する簡単な方法は、実際に自分でスマートフォンから検索してみることです。地域名+業種の組み合わせで検索して、何ページ目に自社が出てくるか。ChatGPTやGeminiのようなAIチャットに「〇〇地域の△△(業種)でおすすめは?」と質問してみて、自社の名前が挙がるか。この2つを試すだけで、現状がおおまかに把握できます。まったく出てこない場合は、公開してからまだ日が浅い、または検索エンジン・AIにまだ十分に認識されていない可能性があります。

原因2:見られているが「ここに頼もう」と思われていない

アクセス解析でそれなりに訪問者がいるのに問い合わせが来ない場合、この「信頼性不足」が原因である可能性が高くなります。

お客様は初めて見るホームページに対して、「本当にちゃんとした会社なのか」「他のお客様は満足しているのか」という不安を抱えています。この不安を解消できる情報が不足していると、せっかくの訪問者が離脱してしまいます。

具体的に見直すべき情報は次の通りです。

  • 会社概要・代表者の情報:どんな人が、どんな想いで運営しているサービスなのかが伝わるか
  • 実績・お客様の声:具体的な事例や声が掲載されているか(架空の実績を書くことは絶対に避けてください)
  • 料金の目安:料金がまったく書かれていないと、問い合わせのハードルが上がることがあります

これらは一度にすべて揃える必要はありません。まずは会社概要のページを丁寧に書くことから始めるだけでも、印象は大きく変わります。

信頼性を判断する材料として見落とされがちなのが、「情報の新しさ」です。最終更新が数年前のままのお知らせ欄や、担当者が既に退職している代表挨拶がそのまま掲載されていると、お客様は「今も営業しているのか」「この情報は正しいのか」と不安に感じます。定期的に情報を更新しているという事実そのものが、信頼性の裏付けになります。コラムやお知らせを継続的に更新するコツについてはホームページのコラムが続かない…を解決する運用ルールでも触れています。

もう一つ見落としがちなのが、写真の質と量です。文章だけでサービス内容を説明されるよりも、実際の店舗・商品・スタッフの写真が数枚あるだけで、お客様の安心感は大きく変わります。プロのカメラマンに依頼する必要はなく、スマートフォンで撮影した自然な写真でも十分効果があります。

原因3:頼みたいが問い合わせにたどり着けない、または返信が来ない

「見てもらえている」「信頼もされている」のに問い合わせが来ない場合は、問い合わせボタンの見つけにくさや、フォームの入力項目の多さが原因になっていることがあります。

よくあるつまずきポイントは次の通りです。

  • 問い合わせボタンが目立たない位置にある、または色が背景に埋もれている
  • フォームの入力項目が10項目以上あり、入力する前に離脱してしまう
  • 電話でしか問い合わせできず、営業時間外は連絡手段がない

さらに、せっかく問い合わせフォームを送信してもらえたのに、返信が遅くて機会を逃してしまうケースもあります。この点は問い合わせへの返信が遅いと機会損失に?で詳しく解説しています。また、営業時間外の一次対応としてAIチャットを活用する方法についてはホームページに「AIチャット」を置くと問い合わせは増えるのか?で扱っています。

自己診断チェックリスト

自分のホームページがどの原因に当てはまるか、次のチェックリストで確認してみてください。

原因1(見られていない)のチェック

  • 地域名+業種で検索したとき、自社のホームページが出てくる
  • Googleビジネスプロフィールにホームページのリンクを登録している
  • ChatGPTなどの生成AIに、自社の業種や強みについて質問したとき、それらしい情報が返ってくる

原因2(信頼されていない)のチェック

  • 会社概要・代表者の紹介が具体的に書かれている
  • 実績やお客様の声が最低1件は掲載されている
  • 料金の目安が確認できる

原因3(問い合わせづらい)のチェック

  • 問い合わせボタンがどのページからでも見つけやすい
  • フォームの入力項目は5項目以内に絞られている
  • 問い合わせから24時間以内に返信できる体制がある

チェックが付かなかった項目が、そのまま改善の優先順位になります。

業種によって、つまずきやすい原因は変わる

3つの原因のうち、どこでつまずきやすいかは業種によって傾向が異なります。自社に近い業種があれば、参考にしてみてください。

美容室・エステなど、来店型の個人店

比較検討の際に「お客様の声」「施術の写真」が特に重視されやすい業種です。原因1(見られていない)よりも、原因2(信頼されていない)でつまずいているケースが多く見られます。ビフォーアフターの写真や、常連のお客様の声を掲載するだけでも印象は大きく変わります。

工務店・リフォーム業など、検討期間が長い業種

お客様が同時に複数社を比較しながら、じっくり検討するタイプの業種です。原因3(問い合わせづらい・返信が遅い)が命取りになりやすく、他社に先を越されて機会を逃すケースが典型的です。施工実績や資格・許認可番号の掲載といった信頼性の担保も欠かせません。

士業・コンサルティングなど、専門性を伝えにくい業種

サービス内容が外から見えにくいため、原因1(そもそも何をしている会社か検索で伝わらない、AIにも紹介されない)でつまずきやすい業種です。取扱い分野や実績を、専門用語を避けて具体的に書くことが、見られるようになるための第一歩になります。

小売・飲食など、地域のお客様が中心の業種

Googleビジネスプロフィール経由の来店が多い一方、ホームページ自体は「営業時間が正しいか」「メニューが最新か」といった基本情報の鮮度が信頼性に直結します。原因2の中でも、情報の古さが不信感につながりやすい業種です。

自社がどの業種に近いかを踏まえたうえで、次の章の自己診断チェックリストに進むと、より的確に現状を把握できます。同じ「問い合わせが来ない」という悩みでも、業種によって効く処方箋は変わるという前提を持っておくことが、遠回りを避けるコツです。

どこから手をつけるべきか

3つの原因すべてに心当たりがある場合、どこから手をつければいいか迷うかもしれません。目安として、原因3(問い合わせづらい)の解消から着手することをおすすめします。

理由は、フォームの項目を減らす、問い合わせボタンの位置を変える、自動返信を設定するといった対応は、比較的短時間で完了し、効果もすぐに現れやすいためです。一方、原因1(見られていない)の改善は、検索エンジンやAIに評価されるまでに一定の時間がかかります。焦らず並行して取り組む前提で、まずは今日から変えられるところから始めるのが現実的です。

優先順位に迷ったときは、「今すぐ直せるか」「効果が見えるまでにどれくらいかかるか」の2軸で考えると整理しやすくなります。フォームの項目削減や自動返信の設定は今日中に終わる作業ですが、検索順位やAIからの評価が変わるまでには数週間から数ヶ月かかることもあります。短期で効果が見える施策から着手しつつ、中長期の施策も並行して進める、という二段構えで考えてください。

よくある質問

Q. ホームページから問い合わせが来ない原因は、だいたい何に分類されますか?

「そもそもサイトが見られていない」「見られているが信頼されていない」「問い合わせたいが方法がわからない・ハードルが高い」の3つに大きく分類できます。まずどの段階でつまずいているのかを見極めることが、改善の第一歩です。

Q. アクセス数は増えているのに、問い合わせが来ないのはなぜですか?

「見られていない」段階は突破しているため、原因は「信頼されていない」か「問い合わせづらい」のどちらかである可能性が高いです。会社概要・実績・お客様の声などの情報が薄い、または問い合わせフォームの入力項目が多すぎたり、ボタンがわかりにくい位置にあったりすることが典型的な原因です。

Q. AIに紹介されないことも、問い合わせが来ない原因になりますか?

なり得ます。2026年現在、ChatGPTのような生成AIに聞かれたときに紹介されるかどうかは、Google検索の順位とは別の評価軸として重要度が増しています。AIに引用されるための構造化データ対応についてはSEOで上位なのにAIに紹介されない?で詳しく解説しています。

Q. 何から手をつければいいか迷ったら、どうすればいいですか?

まずは本記事のチェックリストで、自分のホームページがどの原因に当てはまるかを確認してください。複数の原因が重なっている場合は、「問い合わせづらい」の解消(フォームの簡略化・返信スピードの改善)から着手するのが、比較的すぐに効果が出やすく、優先度が高いことが多いです。

まとめ:まずは自己診断で「どこでつまずいているか」を特定する

問い合わせが来ない原因は、デザインの良し悪しだけで語れるものではありません。「見られていない」「信頼されていない」「問い合わせづらい」という3つの視点で自己診断することで、やみくもに手を加えるより効率的に改善できます。

一度に3つすべてを完璧にする必要はありません。大切なのは、思い込みで改善に着手するのではなく、まず自己診断チェックリストで現状を把握し、優先順位をつけてから一つずつ手を動かすことです。デザインを一新するような大きな作り直しよりも、小さな改善の積み重ねの方が、結果的に早く成果につながることも少なくありません。

おもてらいとは、問い合わせフォームの簡略化や自動返信、AIチャット、構造化データによるAIO対応まで、この3つの原因に対応する仕組みを標準機能として備えたホームページ作成SaaSです。「まずは基本の情報から整えたい」という方は、無料で登録して実際の機能を確認してみてください。料金プランの詳細は料金一覧からご覧いただけます。

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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