9作成前の判断

ホームページの作り方|自分で作る・業者に頼む・SaaSを使う3つの選択肢

「ホームページが欲しいけれど、何から始めればいいかわからない」——選択肢は大きく3つあります。本記事では自作・制作会社への外注・ホームページ作成SaaSのそれぞれの費用感・かかる時間・向いているケースを、専門用語をできるだけ使わずに比較します。

執筆: おもてらいと編集部ホームページ運用チーム

「ホームページを持ちたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」——中小企業や個人店の経営者からこの相談を受けるとき、選択肢はいつも3つに整理できます。自分で作るか、制作会社に頼むか、ホームページ作成SaaSを使うかです。

どれが正解ということはなく、予算・使える時間・専門知識の有無によって向き不向きが変わります。本記事では、それぞれの費用感・かかる時間・向いているケースを、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

先に、要点をまとめます。

  • 自作は初期費用0〜10万円程度が目安だが、公開まで20〜40時間程度の作業時間がかかることも珍しくない
  • 制作会社への外注は初回30万〜150万円程度が目安。品質と時間は買えるが、更新のたびに追加費用がかかることがある
  • ホームページ作成SaaSは自作の手軽さと外注の仕上がりの中間。月額料金の中に更新機能が含まれ、費用の見通しが立てやすい

結論:予算と「更新を誰がするか」で選び方は決まる

先に結論をお伝えします。デザインへの強いこだわりや複雑な機能が必要なら制作会社、早く公開して自分たちで更新も続けたいならSaaS、とにかく費用をかけずまとまった時間を確保できるなら自作、という整理がもっとも現実的です。

3つの手段は「安い・高い」だけで比較できるものではありません。自作は初期費用こそ安く済みますが、そのぶん時間という別のコストがかかります。制作会社は品質と時間を買える一方、公開後の更新を依頼するたびに追加費用と待ち時間が発生しがちです。SaaSはこの中間に位置し、月額料金の中に「更新のしやすさ」が含まれている点が特徴です。

自分で作る・制作会社に頼む・ホームページ作成SaaSの3つの選択肢を、費用感・向いているケース・限界で比較する図

自分で作る場合:費用は抑えられるが、時間がかかる

無料のホームページ作成ツールやCMSを使って自分で作る方法です。費用面でのメリットは大きく、初期費用は0〜10万円程度が目安です。

一方で見落とされがちなのが、かかる時間です。クラウド型の無料ツールを使った場合でも、初期設定から公開までに20〜40時間程度かかることが珍しくありません。平日は現場に出ていて週末に少しずつ進める、というペースだと、公開まで1〜3ヶ月かかることもあります。

この「時間」を軽く見てしまうと、途中で挫折して結局は制作会社に頼み直す、という遠回りになりがちです。自作を選ぶなら、最初に「何をどこまで自分で決めるか」を整理しておくと作業がスムーズになります。具体的には、会社名・住所・電話番号などの基本情報、扱っているサービスの説明文、掲載する写真の3つだけでも先に手元にまとめておくと、ツールの操作に迷う時間を減らせます。

向いているケース

  • とにかく初期費用を抑えたい
  • 完成までの期間に余裕がある
  • 触りながら覚えることに抵抗がない

限界

  • デザインの作り込みには限界があり、プロが作るクオリティには届きにくい
  • 構造化データやAIO対応など、検索エンジンや生成AIに正しく情報を伝えるための仕組みは、自分で一から整えるには専門知識が必要

制作会社に頼む場合:品質と時間を買えるが、更新に追加費用がかかりやすい

ホームページ制作会社やフリーランスに依頼する方法です。初回の制作費用は、中小規模の制作会社で80万〜150万円程度、大手では300万円以上になることもあります。フリーランスへの依頼であれば10万〜50万円程度、シンプルな構成であれば30万円前後からという相場感もあります。

向いているケース

  • デザインに強いこだわりがあり、他社と差別化したい
  • サイト構成が複雑(多数のページ、独自機能など)
  • 制作に割ける時間がほとんどない

限界

  • 初期費用がまとまった金額になりやすい
  • 公開後、文章や写真を少し変えるだけでも、依頼から反映まで数日〜数週間かかることがある
  • 月々の保守費用が別途発生するケースもあり、長期的なコストが見えにくい

制作会社に依頼する場合でも、ホームページ公開前チェックリスト15項目で挙げているような、会社情報・問い合わせ導線・スマホ対応などの基本項目は、発注側としても事前に整理しておくと、やり取りがスムーズになります。

また、制作会社選びで見落とされがちなのが「公開後の関係」です。初回の制作費用ばかりに気を取られがちですが、実際にコストがかさみやすいのは公開してからです。「営業時間を1行変えたいだけ」「新しいお知らせを載せたいだけ」という軽微な更新でも、依頼〜見積もり〜反映まで数日かかり、都度数千円〜数万円の作業費が発生する契約も珍しくありません。契約前に「軽微な修正は無料か」「月に何回まで無料更新できるか」を必ず確認しておくと、公開後の想定外の出費を防げます。

ホームページ作成SaaSを使う場合:自作と外注の中間

月額制のホームページ作成ツール(SaaS)を使う方法です。テンプレートに沿って文章や写真を入れていく形式のため、自作よりも短時間で公開でき、月額料金は数千円台からという相場感が一般的です。

おもてらいとの場合、Freeプラン(無料・Powered by表記あり)、Standardプラン(月額4,800円・独自ドメイン利用可)、Proプラン(月額9,800円・Powered by表記なし)の3段階を用意しています。制作会社のように初回にまとまった金額を用意する必要がなく、更新も自分たちで、追加費用なしに行えます。

向いているケース

  • 早く公開したい、費用の見通しを立てやすくしたい
  • 公開後、写真やお知らせを自分たちでこまめに更新したい
  • デザインへのこだわりよりも、まず情報を整えて公開することを優先したい

限界

  • テンプレートの範囲内でのカスタマイズになるため、完全にオリジナルなデザインを求める場合には不向き
  • 独自ドメインの利用や一部機能は、プランによって条件が異なる(独自ドメインについては独自ドメインは本当に必要?で詳しく解説しています)

もう一つの判断軸:AIに紹介されやすいかどうか

2026年のいま、検索順位だけでなく「ChatGPTのような生成AIに聞かれたときに紹介されるかどうか」も、ホームページの価値を左右する要素になっています。

これは自作・外注・SaaSのどれを選ぶかによって、対応のしやすさに差が出やすい領域です。構造化データ(AIに「これはお店の情報ですよ」と伝えるためのタグ)のような仕組みを一から自分で整えるには専門知識が必要で、外注する場合も対応可否は制作会社によって差があります。AIOに標準対応しているSaaSを選べば、この部分を追加の手間なく整えられます。詳しくはChatGPTに紹介されるホームページの作り方で解説しています。

見落とされがちですが、ホームページを作る手段を決める段階でこの観点を持っておくと、後から作り直す手間を防げます。公開してから「AIに引用されるように直したい」と思っても、テンプレート自体が構造化データに対応していなければ、大がかりな作り直しが必要になるからです。

業種によって、向いている手段は変わる

3つの手段のどれが向いているかは、業種によっても傾向が変わります。自社に近い業種があれば参考にしてみてください。

美容室・エステなど、来店型の個人店

ビフォーアフターの写真やお客様の声を頻繁に更新したい業種です。更新のたびに追加費用がかかる外注よりも、自分たちで気軽に更新できるSaaSや自作の方が、運用のストレスが少ない傾向があります。

工務店・リフォーム業など、実績の見せ方が重要な業種

施工事例を写真付きで多数掲載する必要があり、ページ数も多くなりがちです。ページ構成が複雑になりやすいため、ある程度の予算を確保できるなら制作会社への外注、費用を抑えたいならページを絞り込んだSaaSでの運用が現実的です。

士業・コンサルティングなど、専門性の伝え方が難しい業種

デザインの華やかさよりも、取扱い分野や実績を正確かつわかりやすく伝えることが優先されます。凝ったデザインより情報整理のしやすさを重視するなら、テンプレートに沿って迷わず情報を入力できるSaaSと相性が良い業種です。

小売・飲食など、地域のお客様が中心の業種

Googleビジネスプロフィールとの連携や、営業時間・メニューの更新しやすさが重要になります。この点はGoogleビジネスプロフィールとホームページ、両方必要?でも詳しく触れていますが、更新頻度が高い業種ほど、自分たちで手軽に更新できる手段を選ぶメリットが大きくなります。

中小事業者が実際に選ぶときの3つの判断基準

最後に、実際に選ぶときに整理しておきたい3つの基準をまとめます。

判断基準自作制作会社SaaS
初期費用を抑えたい
早く公開したい△(時間がかかる)△(発注〜納品に時間)
自分たちで更新を続けたい◯(手間はかかる)△(依頼のたびに費用)
デザインへの強いこだわりがある◯(テンプレート範囲内)

すべてを満たす方法はありません。自社にとって「絶対に譲れない条件」を1つか2つ決めてから選ぶと、迷いにくくなります。

たとえば「予算はかけられないが、時間には余裕がある」なら自作、「時間もないが、デザインにはこだわりたい」なら制作会社、「早く公開して、あとは自分たちで育てていきたい」ならSaaS、というように、譲れない条件から逆算すると選択肢は自然と絞られます。

まずは情報を整理して早く公開し、事業が育ってきたタイミングで本格的なデザインの作り込みを検討する、という段階的な進め方を選ぶ中小事業者も少なくありません。最初から完璧を目指す必要はなく、「まず公開して、お客様の反応を見ながら育てていく」という考え方のほうが、結果的に無駄な出費を防げることが多いのが実情です。

よくある質問

Q. ホームページを自分で作るのと、業者に頼むのはどちらが安いですか?

初期費用だけを見ると自作が安く、目安は0〜10万円程度です。ただし公開までに20〜40時間程度の作業時間がかかることも珍しくなく、その時間を人件費として考えると、必ずしも「安い」とは言い切れません。制作会社への外注は初回30万円〜150万円程度が目安で、それとは別に月々の保守費用がかかることもあります。

Q. SaaS(月額制のホームページ作成ツール)は何が違うのですか?

自作の手軽さと、外注の仕上がりの中間に位置する選択肢です。テンプレートを使うため自作よりも短時間で公開でき、月額料金の中に更新のしやすさや基本的な機能が含まれているため、更新のたびに追加費用がかかる外注とは違い、費用の見通しが立てやすいのが特徴です。

Q. 個人店や小さな会社でも、業者に外注したほうがいいケースはありますか?

デザインに強いこだわりがある場合や、大規模なサイト構成(多数のページ・複雑な機能)が必要な場合は、外注が向いています。逆に、まず情報を整えて早く公開したい、更新は自分たちで続けたいという場合は、自作またはSaaSのほうが現実的です。

Q. AIに紹介されやすいホームページを作るには、どの方法がいいですか?

生成AI検索(AIO)への対応は、テンプレート側に構造化データや情報整理の仕組みが標準で組み込まれているかどうかで差が出やすい領域です。自作でゼロから対応するには専門知識が必要になるため、AIOに対応したSaaSを選ぶほうが手間なく整えられます。

Q. まずはSaaSで作って、後から業者に頼み直すことはできますか?

内容や構成によります。まずは月額数千円台のSaaSで情報を整理して公開し、事業が育ってきたタイミングでデザインを作り込みたくなったら本格的な外注を検討する、という段階的な進め方は多くの中小事業者が実際に選んでいる現実的なルートです。

まとめ:まず「譲れない条件」を1つ決めることから

自作・制作会社・SaaSのどれにも、それぞれの向き不向きがあります。大切なのは「安さ」だけで選ばないことです。かけられる時間、譲れないデザインへのこだわり、公開後に自分たちで更新を続けたいかどうか——この3つを整理すると、選ぶべき手段は自然と絞られます。

どの手段を選んだ場合でも、公開して終わりではなく、公開してからが本当のスタートです。お知らせを更新する、お客様の声を追加する、季節に合わせて写真を差し替える——こうした小さな更新を無理なく続けられるかどうかが、長い目で見たときのホームページの価値を左右します。手段を選ぶ段階で「3年後、誰がどうやって更新しているか」まで想像しておくと、後悔の少ない選択になります。

迷ったときは、一度に完璧な答えを出そうとしないことも大切です。まずは仮でどれか一つを選び、実際に情報を整理し始めてみると、「思ったより時間がかかる」「この項目は自分では判断できない」といった気づきが出てきます。そこで初めて、外注に切り替えるべきか、このまま自分たちで進められそうかが、実感を伴って見えてきます。

おもてらいとは、Freeプランから無料で始められ、テンプレートに沿って情報を入れるだけで公開まで進められるホームページ作成SaaSです。「まず早く情報を整えて公開したい」という方は、無料で登録して実際の画面を試してみてください。料金プランの詳細は料金一覧からご確認いただけます。

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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