AIがお店の情報を間違えて答えるときの直し方|ChatGPT・Googleの誤情報を正す5つの手順
「ChatGPTで調べたら定休日と出た」——AIがお店の営業時間や料金を間違えて答えることがあります。結論、誤情報はAIが読んでいるホームページやGoogleビジネスプロフィールを直せば正せます。2026年8月時点の仕組みと5つの手順を、専門用語を使わずに解説します。
執筆: おもてらいと編集部(ホームページ運用チーム)
「お客様から『ChatGPTで調べたら定休日って出ていたので、昨日は行きませんでした』と言われた」「試しにAIに自分のお店のことを聞いてみたら、とっくにやめた旧メニューの料金が出てきた」——最近、こうした相談を小さなお店や会社の方から聞くことが増えました。
Googleで検索する代わりに、ChatGPTやGoogle検索の「AIによる概要」に聞いてお店選びを済ませる人が増えています。そこで営業時間や料金を間違えて答えられてしまうと、来るはずだったお客様を静かに取りこぼすことになります。しかも困ったことに、間違えられている側には、その事実がなかなか見えません。
先に、この記事の要点をまとめます。
- AIの間違いは、AI本体に頼んで直すものではなく、AIが読んでいるウェブ上の情報を直せば正せる
- 直す優先順位は、①自社ホームページ → ②Googleビジネスプロフィール → ③外部サイト、の順
- 場所ごとの情報の食い違い(表記のバラつき)をなくすことが、いちばんの再発予防になる
ただし、元の情報を直しても、AIの答えがその日のうちに変わるわけではありません。どのくらい待てばいいのか、待つあいだに何ができるのかは、記事の後半で説明します。
なお、本記事は2026年8月時点の情報をもとにしています。AI検索は変化が早い分野のため、細かな画面や名称は変わることがあります。
なぜAIはお店の情報を間違えて答えるのか?
AIはお店に電話で確認して答えているわけではなく、ウェブ上に散らばった情報を読み集めて答えているからです。元の情報が古かったり食い違っていたりすると、間違いがそのまま答えに出ます。
原因は、大きく3つに分けられます。
原因1:ウェブ上に古い情報が残っている
作り直す前の古いホームページ、昔登録したまま放置しているポータルサイト、値上げ前の料金が載ったままの紹介ページ——こうした「過去の情報」は、消さない限りウェブ上に残り続けます。AIには、どれが最新でどれが古いのかを見分ける手がかりが少ないため、古い情報を今の情報として答えてしまうことがあります。ホームページを作り直す際に旧サイトを残したまま放置しないための段取りは、ホームページの乗り換え手順でも触れています。
原因2:場所によって情報が食い違っている
ホームページには「19時まで」、Googleビジネスプロフィールには「20時まで」、グルメサイトには「18時半ラストオーダー」——それぞれ更新した時期が違うと、こうした食い違いは簡単に起きます。AIは複数の情報源を読み比べて答えを作るため、どれかひとつでも古いと、そちらを拾ってしまう可能性があります。
原因3:AIが「それらしい答え」で埋めてしまう
AIは、情報が見つからない部分を、もっともらしい内容で埋めてしまうことがあります(ハルシネーションと呼ばれる現象です)。たとえば定休日がどこにも書かれていないと、同じ業種の一般的な傾向から「月曜定休」のように推測で答えてしまうことがあり得ます。書いていない情報は「知られない」だけでなく「間違って補われる」リスクがある、ということです。
こうした間違いが問題になるのは、AIに聞いて調べる入口が大きく広がっているためです。Google検索では2024年8月から「AIによる概要」が日本でも表示されるようになり、2025年9月には対話型の「AIモード」の日本語提供も始まりました(Google公式ブログ発表)。ChatGPTにも検索機能があり、質問に応じてウェブ上の情報を読みに行きます。AIの答えがお店の第一印象になる場面は、確実に増えています。
もし最近、お客様との会話や予約の電話で「ネットで見た情報と違いますね」と言われたことが一度でもあるなら、AIも同じ間違った情報を読んでいる可能性が高い、と考えてみてください。
AIはお店の情報をどこから集めている?
主な情報源は「公式ホームページ」「Googleビジネスプロフィール」「ポータルサイト・口コミサイト」の3つです。AIはこれらを読み比べて、答えを組み立てています。
それぞれ、役割が少しずつ違います。
- 公式ホームページ:AIにとっての「本人の発言」にあたる一次情報です。たとえばChatGPTの検索機能では、OAI-SearchBotという検索専用のロボットが公開中のウェブサイトを読みに来ることを、OpenAIが公式ドキュメントで公表しています。
- Googleビジネスプロフィール:Googleマップや検索結果に出るお店情報の元データです。GoogleのAIによる概要・AIモードは、Google検索が集めたこれらの情報を材料にします。
- ポータルサイト・口コミサイト:グルメサイト、予約サイト、地域の紹介ページなど。自分で登録した覚えがなくても、掲載されていることがあります。
ポイントは、AIが複数の情報源を「読み比べている」ことです。ホームページだけ直しても、外に古い情報が残っていれば、AIはそちらを引き続き参照するかもしれません。だからこそ、次の章の手順は「1箇所を直す」ではなく「食い違いをなくす」流れになっています。
ご自身のお店の場合は、この3つの情報源を「最後にいつ自分の目で見直したか」を思い出してみてください。1年以上見ていない場所があれば、そこが誤情報の発生源になっているかもしれません。
AIの誤情報を直す5つの手順とは?
①正しい情報をひとつに決める → ②ホームページを最新にする → ③Googleビジネスプロフィールを揃える → ④外部サイトに修正を依頼する → ⑤AIに聞いて確認する、の順で進めます。
手順1:「正解」をひとつに決める
まず、営業時間・定休日・料金・住所・電話番号・支払い方法など、お客様に伝わってほしい基本情報を書き出して、「これが正解」という1枚のメモを作ります。当たり前のようですが、ここが曖昧なまま各サイトを直しはじめると、直した先からまた食い違いが生まれます。
このとき、表記も決めてしまいましょう。たとえば店名を「カフェひだまり」「cafe hidamari」「ひだまりカフェ」のように場所によって書き分けていると、AIには別のお店に見える可能性があります。正式表記をひとつ決めて、以降はすべてそれに揃えます。
手順2:公式ホームページを最新の状態にする
「正解の1枚」をもとに、ホームページの基本情報を更新します。ポイントは3つです。
- 営業時間・定休日・料金は、長い文章の中に埋めず、表や箇条書きにして独立した場所に書く
- トップページ・アクセスページ・料金ページなど、複数の場所に書いてあるならすべて揃える
- 「2026年8月現在」のように、いつ時点の情報かを書き添える(AIにも人にも「こちらが新しい」と伝わる判断材料になります)
料金改定やメニュー変更をしたときは、お知らせ欄で「いつから何が変わったのか」を発信しておくと、変更の経緯ごと伝わります。お知らせ欄の使い方はホームページの「お知らせ」欄の書き方と更新のコツで詳しく解説しています。
手順3:Googleビジネスプロフィールをホームページと一字一句揃える
Googleマップ・Google検索・GoogleのAIが参照する、お店情報の要です。営業時間・住所・カテゴリ・URLなどを「正解の1枚」と同じ内容に揃えます。祝日や年末年始などの特別営業時間も、プロフィール側で設定できます。ホームページとの役割分担や連携のやり方は、Googleビジネスプロフィールとホームページの使い分けにまとめています。
手順4:外部サイトの古い情報に修正・削除を依頼する
グルメサイトや予約サイト、地域のポータルサイトに古い情報が載っている場合は、各サイトの管理画面や問い合わせ窓口から修正・削除を依頼します。自分で登録した覚えのないページでも、「掲載情報の修正依頼」を受け付けているサイトは多くあります。
すべてを完璧に直すのは現実的ではないので、優先度をつけましょう。目安は「店名で検索したとき1ページ目に出てくるサイト」からです。AIも人も、まず目立つ情報から読むためです。
手順5:実際にAIに聞いて、直ったかを確認する
修正が済んだら、月に1回など頻度を決めて、ChatGPTやGoogleのAIモードに「(お店の正式名称)の営業時間は?」「(お店の名前)の料金は?」と聞いてみます。答えが直っていれば完了です。まだ古い情報が出る場合は、多くのAI検索が回答に引用元リンクを表示するので、そのリンクをたどって「どのサイトが古いままか」を特定し、手順4に戻ります。
5つの手順のうち、手順1と手順2は今日からひとりで始められます。まずは「正解の1枚」づくりからで十分です。
直した情報は、いつAIの答えに反映される?
冒頭でお伝えした「直してもすぐには変わらない」の話です。
目安は数日〜数ヶ月です。ウェブを読み直して答えるタイプのAI検索は比較的早く、AIが学習時に覚えた知識は入れ替わりが遅い、と考えてください。
同じ「AIの答え」でも、中身は2種類あります。
- ウェブを検索して答えるタイプ(ChatGPTの検索機能、GoogleのAIによる概要・AIモードなど):質問のたびにウェブ上の情報を読みに行くため、元の情報が直っていれば、ロボットの再訪問(再クロール)を経て、数日〜数週間で答えが変わっていくことが期待できます。
- 学習した知識で答えるタイプ:AIがモデルの学習時に覚えた内容から答えている場合、ウェブを直しても反映は次の学習まで持ち越されることがあり、数ヶ月単位で古い答えが残ることがあります。
つまり、「すぐ直らないのは異常ではない」ということです。焦って同じ修正を繰り返すより、待つあいだにできることを進めましょう。
- ホームページの基本情報に「2026年8月現在」のような時点表記を添える(新旧の判断材料をAIに渡す)
- お知らせ欄で最新情報の発信を続ける(更新が続いている生きたサイトであることが伝わります)
- Google検索の「AIによる概要」に明らかな誤りが出る場合は、回答に表示されるフィードバック機能から報告する(ただし、根本の対策はあくまでウェブ側の修正です)
反映に数ヶ月かかるケースがあるからこそ、「間違いに気づいたら、その日のうちに直しはじめる」初動が効いてきます。今日気づいた誤りは、今日直しはじめるのがいちばんの近道です。
そもそも「間違えられにくい」ホームページにするには?
基本情報の表記を全ページで統一し、文章の中に埋めずに決まった場所へまとめて書くことです。AIが迷わない書き方は、お客様にとっても分かりやすい書き方です。
誤情報を「直す」だけでなく「起きにくくする」書き方まで整えておくと、この記事の作業を何度も繰り返さずに済みます。
- 表記を統一する:店名・住所・電話番号は、全ページで同じ表記にします。住所の「1-2-3」と「一丁目2番3号」の混在も避けます
- 基本情報を独立させる:営業時間や料金は表・箇条書きにして、「アクセス」「料金」など決まったページに置きます
- よくある勘違いに先回りする:「駐車場はありますか?」「予約なしでも入れますか?」のような、間違えられやすい質問への答えをQ&A形式で載せておくと、AIはその文をそのまま答えに使えます
- 構造化データを整える:構造化データとは、AIや検索エンジンに「これは営業時間です」「これは住所です」と教える裏側のタグのことです。人の目には見えませんが、AIの読み間違いを減らす土台になります
構造化データを含めた「AIに見つけてもらう土台づくり」の全体像はChatGPTに紹介されるホームページの作り方で、検索では上位に出ているのにAIに引用されない場合の整え方はAI検索に「引用される」ホームページの作り方で、それぞれ解説しています。
ここまでの内容は、特別なツールがなくても取り組めます。ただ、表記の統一や構造化データを手作業で管理し続けるのは、正直なところ根気のいる作業です。「仕組みごと整えたい」と感じたら、フォームに入力した内容がそのまま整った形でページに反映されるサービスを使うのもひとつの方法です。
よくある質問
Q. ChatGPTに「うちのお店の情報を直してください」と直接頼めますか?
できません。ChatGPTなどの生成AIは、ウェブ上に公開されている情報を読み取って答えるため、依頼して個別のお店の答えを書き換えてもらうことはできません。ホームページやGoogleビジネスプロフィールなど、AIが読んでいる元の情報を直すのが現実的な対策です。
Q. どこから直すのが一番効果的ですか?
公式ホームページとGoogleビジネスプロフィールの2つです。ホームページはAIにとっての一次情報、GoogleビジネスプロフィールはGoogleのAIが参照するお店情報の元データにあたるため、この2つを最新の同じ内容に揃えることが最優先です。
Q. 情報を直してから、AIの答えに反映されるまでどのくらいかかりますか?
数日〜数ヶ月が目安です。ウェブを検索して答えるタイプのAIは再クロール後の数日〜数週間で変わっていくことが期待できますが、AIが学習時に覚えた知識で答えている場合は、次の学習まで古いまま残ることがあります。
Q. GoogleのAIによる概要の間違いは、Googleに報告できますか?
できます。回答に表示されるフィードバック機能から誤りを報告できます。ただし、報告だけで確実に直るものではないため、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報を正すことを根本の対策として進めてください。
Q. 口コミサイトやグルメサイトの古い情報は、放置してもいいですか?
放置はおすすめしません。AIは複数の情報源を読み比べて答えを作るため、外部サイトに古い情報が残っていると、ホームページを直しても食い違いが誤答の原因になります。店名で検索して上位に出るサイトから順に、修正・削除を依頼しましょう。
まとめ:AIの誤情報は「元の情報」から直す
この記事で持ち帰っていただきたいのは、次の3点です。
- AIの間違いは、AIに頼んで直すものではなく、AIが読んでいるウェブ上の情報源を直せば正せる——と切り分けて考えられるようになった
- 直す順番はホームページ → Googleビジネスプロフィール → 外部サイト。目的は「食い違いをなくす」ことだと判断できるようになった
- 反映まで数日〜数ヶ月かかるのは異常ではなく、待つあいだは時点表記とお知らせ発信を進めればよいと判断できるようになった
AIの答えは、これからますます「お店の第一印象」になっていきます。逆に言えば、情報を正しく整えているお店は、それだけで静かに一歩リードできるということです。
まずは今日、スマートフォンでChatGPTやGoogleのAIモードに「(お店の名前)の営業時間は?」と聞いてみて、答えが合っているかをメモしてみてください。合っていればひとつの安心材料に、違っていればこの記事の手順1から始める——それだけで最初の一歩になります。
おもてらいとは、フォームにお店の基本情報を入力するだけで、構造化データやllms.txtを含む「AIに正しく読まれる土台」が自動で整うホームページ作成SaaSです。Standardプラン(月額4,800円・税込)にAIOの基本機能を含めています。「手作業で情報を揃え続けるのは大変そう」と感じた方は、まず無料で登録して、お店の基本情報を入れるところから試してみてください。料金プランは料金一覧からご確認いただけます。
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