12テンプレート・デザイン

ホームページのテンプレート、どう選ぶ?業種別の失敗しない選び方と3つの注意点

「テンプレートが何種類もあって、どれを選べばいいのかわからない」——結論、業種の傾向を出発点に「誰に何を伝えたいか」を重ねれば、迷う時間は大きく減らせます。業種別の選び方の目安と、選ぶときに見落としがちな3つの注意点を、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

執筆: おもてらいと編集部ホームページ運用チーム

「ホームページ作成SaaSに登録したものの、テンプレートが何種類もあってどれを選べばいいのかわからない」——結論、テンプレート選びで失うものは「一度選んだら一生変えられない」という不安ほど大きくありません。多くのSaaSでは後から変更できますが、それでも最初に業種や伝えたい雰囲気に近いものを選んでおいたほうが、公開までの迷いも、公開後の手直しも少なく済みます。本記事では、業種別の選び方の目安と、選ぶときに見落としがちな3つの注意点を、専門用語をできるだけ使わずに整理します。

先に、要点をまとめます。

  • テンプレートは「デザインの好み」よりも「業種・伝えたい印象・更新のしやすさ」の3軸で選ぶと失敗しにくい
  • 士業やクリニックのような信頼感重視の業種と、工務店や飲食店のような実績・写真映え重視の業種では、向いているテンプレートの傾向が異なる
  • 選んだ後に大きく作り直すコストは、最初の数十分の比較で防げることが多い

ただし、業種の傾向だけで機械的に決めてしまうと、後で「思っていた印象と違う」となるケースもあります。この落とし穴については後半で詳しく説明します。

テンプレート選びで最初に迷うポイントは何?

「見た目の好み」で選ぶと、業種の印象とズレて信頼を損ないやすいのが最初の落とし穴です。

ホームページ作成SaaSのテンプレート一覧を見ると、つい「自分が好きな色合い」「おしゃれに見えるもの」を基準に選びたくなります。しかし、ホームページは自分が見るものではなく、お客様が見るものです。士業のサイトがポップで賑やかなデザインだと、専門性より遊び心が先に伝わってしまい、逆に来店型の飲食店が四角く硬いデザインだと、入りにくい印象を与えてしまいます。

好みではなく「この業種のお客様が、初めてこのサイトを見たときにどう感じるか」を起点に選ぶのが、遠回りに見えて一番早い決め方です。

テンプレートは業種によってどう選び分けるとよい?

信頼感重視の業種は端正なデザイン、実績・写真重視の業種は骨太で写真が映えるデザインが基本の目安です。

おもてらいとには現在6種類のテンプレートがあります。名称や特徴は今後変わる可能性がありますが、考え方の軸として、業種ごとの傾向を整理します。

士業・コンサルティング・不動産など、信頼感が最優先の業種

四角い面と罫線を強めた、端正でコーポレートらしいデザインが向いています。装飾を抑え、情報を整理して見せることが、専門性や誠実さの印象につながります。派手な演出よりも「読みやすく、迷わない」ことを優先するとよいでしょう。

IT・マーケティングなど、情報量が多く整理して見せたい業種

見出しを強めに扱い、お知らせやコラムなどの更新情報を前面に出すデザインが向いています。サービスの特徴や課題解決の切り口をカード形式で並べる構成と相性がよく、情報密度の高いサイトでも整理して見せられます。

工務店・製造業など、実績と現場の力強さを伝えたい業種

太い罫線と大きな写真を使い、ものづくりの実直さを伝えるデザインが向いています。施工事例や作業風景の写真を多数掲載する業種ほど、写真が主役になるレイアウトとの相性がよくなります。

美容室・整体・教室など、親しみやすさ・安心感を伝えたい業種

柔らかいカードと余白を活かした、標準的で親しみやすいデザインが基本の選択肢です。特に文字を大きく、行間をゆったり取った読みやすさ重視のデザインは、高齢のお客様が多い業種や、初めての方に安心感を伝えたい業種と相性がよい傾向があります。

教室・スクール・子ども向けサービスなど、明るさ・楽しさを伝えたい業種

明るいカードとリズミカルな配置で、にぎわいや楽しさを伝えるデザインが向いています。堅さよりも親しみやすさや活気が伝わることを優先したい業種向けです。

業種の傾向とテンプレートの向き不向きを対応させた早見表

ここで挙げた対応はあくまで「多くの場合の目安」です。同じ業種でも、扱う客層や伝えたい強みによって最適なテンプレートは変わります。次の章で紹介する選び方の軸と組み合わせて、最終的には自社の状況に当てはめて判断してください。

なお、おもてらいとではテンプレートごとに「セクションの見せ方」も変わります。たとえば料金表・サービス紹介・お知らせといった同じ種類の情報でも、端正なテンプレートでは罫線で区切ったリスト表示に、力強さを伝えるテンプレートでは写真を大きく使ったグリッド表示になる、というように、同じ入力内容でも見え方が変化します。この仕組みがあるため、「情報を入力する順番」よりも先に「どう見せたいか」を決めておくと、テンプレートを選んだ後の作業がスムーズになります。

業種の目安だけで決めていいの?

業種の傾向は出発点であり、そこに「誰に何を伝えたいか」を重ねて最終判断するのが失敗しない選び方です。

たとえば同じ「飲食店」でも、高級路線の会席料理店と、地域密着の定食屋では、伝えたい印象がまったく異なります。高級路線なら端正で余白の多いデザイン、地域密着なら親しみやすく温かみのあるデザインのほうが、業種の傾向表よりも実態に合うことがあります。

テンプレートを選ぶときは、以下の3つの問いを自分に投げかけてみてください。

  1. お客様に最初に感じてほしい印象は何か(信頼感、親しみやすさ、実績の力強さ、楽しさ——どれを優先したいか)
  2. サイトの中心になるコンテンツは何か(施工事例の写真か、サービス説明のテキストか、お知らせの更新頻度か)
  3. 誰が公開後に更新するか(自分たちでこまめに更新するなら、操作に迷わないシンプルな構成が向いている)

この3つに答えられると、業種の傾向表だけでは見えなかった「自社に合うテンプレート」がはっきりしてきます。

具体的な例で見てみましょう。ある個人経営の学習塾が、業種の傾向表だけを見ると「教室・スクール」枠の明るくポップなテンプレートが候補に挙がります。しかし、この塾が「難関校向けの受験指導」を強みにしており、保護者に伝えたいのが「楽しさ」よりも「信頼できる指導実績」だった場合、3つの問いに立ち返ると答えは変わってきます。優先したい印象は信頼感、中心コンテンツは合格実績と指導方針の説明文、更新するのは塾長本人で更新頻度は低め——という条件が揃えば、明るいテンプレートよりも、端正で情報整理を優先したテンプレートのほうが実態に合っていることになります。このように、業種名だけで即決せず、一度立ち止まって3つの問いに答える手間が、後悔しない選択につながります。

テンプレート選びにかける時間はどれくらいが適切?

比較検討にかける時間の目安は30分〜1時間程度で十分です。それ以上悩んでも判断材料は大きく増えません。

ホームページ作成SaaSのテンプレートは、制作会社にゼロからデザインを発注する場合と違い、実際に画面で試しながら選べるのが利点です。文章や写真を入れる前の空の状態でも、色味や余白の印象は十分に比較できます。

具体的な進め方としては、まず自社の業種に近いテンプレートを2〜3個に絞り込み、それぞれのヘッダーとトップの見え方だけを見比べます。細部の作り込みまで比較しようとすると時間がかかりすぎるため、最初の絞り込みは「パッと見の印象」だけで十分です。

ここで時間をかけすぎる事業者に共通する傾向として、「完璧な1つを最初から選ぼうとする」という点があります。しかし、テンプレートは公開後に情報を入れながら育てていくものです。最初の段階で100点を狙うより、70点で早く公開し、実際の見え方を見ながら調整するほうが、結果的に公開までのスピードも速くなります。

テンプレートは後から変更できる?

多くのホームページ作成SaaSでは変更可能ですが、コンテンツの作り直しが発生する場合があるため、最初にある程度絞り込んでおくほうが手戻りは少なくなります。

おもてらいとの場合、サイトの「骨格」(ヘッダー・セクションの並び・フッターの構成)はテンプレートを変えても保たれ、見た目のバリアント(角の丸み・余白・カードの表現)が切り替わる設計になっています。そのため、入力した会社情報・サービス説明・写真などのコンテンツ自体を作り直す必要はなく、デザインの印象だけを差し替えられます。

ただし、テンプレートによって「写真を大きく見せる構成」と「テキストを多く見せる構成」では最適な素材の量や比率が異なるため、変更後に「写真が足りない」「文章が余ってしまう」といった微調整が必要になることはあります。この意味で、「後から変えられるから最初は適当でいい」ではなく、「後から変えられるから、まずは大きく外さない選択をしておく」くらいの気持ちで選ぶのがちょうどよい距離感です。

テンプレート選びで起きやすい失敗例と回避策

実際によくある失敗パターンを3つ紹介します。

失敗例1:好みだけで選び、業種の印象とズレる

経営者本人が「かっこいい」と感じたデザインを選んだ結果、業種のお客様が期待する印象と食い違い、問い合わせにつながりにくくなるケースです。回避策は、選ぶ前に「このテンプレートで公開されたサイトを、お客様が初めて見たときにどう感じるか」を一度想像すること。可能であれば、家族やスタッフなど身内以外の人に画面を見せて、率直な印象を聞いてみるのも有効です。

失敗例2:情報量とテンプレートの相性を考えずに選ぶ

施工事例や商品写真を大量に掲載したい業種なのに、テキスト中心の端正なテンプレートを選んでしまい、写真を活かしきれないケースです。回避策は、章の冒頭で挙げた3つの問い「サイトの中心になるコンテンツは何か」を先に決めてから、それに合うテンプレートを絞り込むこと。写真が主役なら写真を大きく見せる構成、情報整理が主役ならカード形式で並べる構成、というように順番を逆にしないことが大切です。

失敗例3:迷いすぎて公開が遅れる

全てのテンプレートを細部まで比較しようとして、結局どれも決めきれず、公開自体が先延ばしになるケースです。せっかく情報を整理していても、公開しなければお客様の目に触れません。回避策は、前章で触れた「30分〜1時間で絞り込む」というルールを自分に課すこと。迷ったら、業種の傾向表で最初に近いと感じたものを選び、まず公開してから実際の見え方を見て調整する、という順番のほうが結果的に早く育ちます。

失敗例4:スタッフの意見が割れて決まらない

複数人で運営している店舗や会社では、経営者とスタッフでテンプレートの好みが分かれ、話し合いが長引くこともよくあります。回避策は、好みの議論をいったん脇に置き、「誰に何を伝えたいか」という記事前半の3つの問いに全員で答えを出してから、その条件に合うものを絞り込む順番にすること。好み同士のぶつかり合いは平行線になりやすい一方、「お客様にどう見えるか」という共通の基準に立ち返ると、意外とすんなり合意できることが多いものです。

費用面でも失敗しないために

テンプレート選び自体に、多くのホームページ作成SaaSでは追加費用はかかりません。ただし、プランによって使えるテンプレートの範囲や、独自ドメインの利用可否が変わることがあるため、テンプレートの見た目だけでなく、必要な機能が含まれているプランかどうかも合わせて確認しておくと安心です。

おもてらいとでは、Freeプラン(無料・Powered by表記あり)、Standardプラン(月額4,800円・独自ドメイン利用可)、Proプラン(月額9,800円・Powered by表記なし)のいずれでも、用意されているテンプレートは同じものを選べます。プランによる制限はテンプレートの種類ではなく、独自ドメインの利用可否や表記の有無といった部分にあるため、「安いプランだと選べるデザインが減る」という心配は不要です。まずどの業種に近いか、どんな印象を伝えたいかを整理してから、プランはその後で検討する順番でも問題ありません。ホームページを持つ手段そのものの比較は、ホームページの作り方|自分で作る・業者に頼む・SaaSを使う3つの選択肢でも詳しく解説しています。

これは、制作会社にデザインを依頼する場合との大きな違いでもあります。制作会社にゼロからデザインを発注する場合、デザイン案の提示から修正、決定までに数週間かかることが珍しくなく、案を1つ差し戻すだけで追加の打ち合わせや費用が発生することもあります。ホームページ作成SaaSのテンプレートは、すでに用意された選択肢の中から選ぶ形式のため、この「デザイン決定までの時間とコスト」を大きく圧縮できるのが特徴です。裏を返せば、テンプレート選びに時間をかけすぎることは、SaaSを使う最大のメリットである「早さ」を自ら手放すことにもなります。

テンプレートを選んだ後、何から手を付けるべき?

テンプレートを決めたら、次は「会社の基本情報」「サービス説明」「写真」の3点を先に用意すると、公開までの作業がスムーズに進みます。

テンプレートというデザインの器が決まっても、中身の情報が整っていなければ公開できません。特に写真は準備に時間がかかりやすい要素です。プロのカメラマンに頼むべきか、スマホ撮影で十分かで迷う場合は、ホームページの写真、スマホ撮影で十分?プロに頼むべき境界線と失敗しない撮り方で撮り方のコツを解説しているので、テンプレートを決めた後の次のステップとして参考にしてください。

また、テンプレートを選ぶ段階であらかじめ意識しておきたいのが、AIに正しく紹介されるかどうかという観点です。同じ情報を入力していても、テンプレート側に情報整理の仕組みが組み込まれているかどうかで、生成AI検索での紹介されやすさに差が出ることがあります。この点はChatGPTに紹介されるホームページの作り方で詳しく取り上げています。

なお、すでに別のサービスや制作会社でホームページを持っていて、テンプレートを見直すために作り直しを検討している場合は、ホームページの乗り換え手順でドメインとメールを止めずに移行する5つのステップを確認しておくと、切り替え時のトラブルを避けられます。

この記事で持ち帰れること

  • 業種ごとに向いているテンプレートの傾向と、その理由の考え方
  • 「見た目の好み」ではなく「誰に何を伝えたいか」で選ぶための3つの問い
  • 比較検討にかける時間の目安と、迷いすぎて公開が遅れることを防ぐ考え方

冒頭で触れた「テンプレート選びで失うものは思ったより大きくない」という話に戻ると、実際に多くのSaaSでは骨格を保ったままデザインだけ差し替えられる設計になっています。だからこそ、最初の選択に完璧を求めすぎず、業種の傾向という土台の上に、自社が伝えたい印象を重ねて、まずは決めてみることが一番の近道です。

まとめ:業種の傾向を出発点に、伝えたい印象を重ねて選ぶ

テンプレート選びに絶対の正解はありません。しかし、業種ごとの傾向を出発点にし、「誰に何を伝えたいか」を重ねて考えれば、迷う時間は大きく減らせます。今日からできる小さな一歩として、まずは自社の業種に近いテンプレートを2〜3個だけ画面で開いて、ヘッダーとトップの印象を見比べてみてください。それだけでも、自社に合いそうな方向性はかなり絞り込めるはずです。

おもてらいとでは、6種類のテンプレートを無料のFreeプランからすべて試すことができます。まずは無料で登録して、実際の画面で自社に合いそうなテンプレートを見比べてみてください。料金プランの詳細は料金一覧からご確認いただけます。

よくある質問

Q. テンプレートは何種類ありますか?

現在6種類のテンプレートを用意しています。四角い罫線が特徴の端正なもの、情報密度の高い見出し重視のもの、標準的で親しみやすいもの、文字が大きく読みやすさを重視したもの、太い罫線と大きな写真で力強さを伝えるもの、明るくポップな配置のものがあり、業種や伝えたい印象に応じて選べます。

Q. テンプレートによって使える機能や料金は変わりますか?

いいえ、テンプレートの種類自体に追加費用はかかりません。プランによって変わるのは独自ドメインの利用可否や「Powered by」表記の有無であり、Freeプランでも用意されているテンプレートはすべて選択できます。

Q. 業種の傾向に当てはまらない場合はどうすればいいですか?

業種の傾向はあくまで目安です。同じ業種でも客層や伝えたい強みによって最適なテンプレートは変わるため、「お客様に最初に感じてほしい印象」「サイトの中心になるコンテンツ」「誰が更新するか」の3つの問いを自分に当てはめて判断することをおすすめします。

Q. テンプレートを変更すると、入力した情報は消えますか?

消えません。会社情報やサービス説明、写真などのコンテンツは保たれたまま、デザインの見た目(余白・角の丸み・カードの表現など)だけが切り替わる設計です。ただし、テンプレートによって写真とテキストの見せ方の比率が異なるため、変更後に素材の微調整が必要になることはあります。

Q. テンプレート選びにどれくらい時間をかけるべきですか?

目安は30分〜1時間程度です。すべてのテンプレートを細部まで比較しようとすると時間がかかりすぎるため、まず業種に近いものを2〜3個に絞り込み、ヘッダーとトップの印象だけを見比べる進め方がおすすめです。迷いすぎて公開が遅れるよりも、早く公開して実際の見え方を見ながら調整するほうが結果的にスムーズです。

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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