約13分テンプレート・デザイン

ホームページのテンプレートの選び方|業種別の目安と、決める前にスマホで確かめる5項目

結論、テンプレートは業種の傾向で2〜3個に絞り、「最初に感じてほしい印象」「中心になる情報」「誰が更新するか」で1つに決めます。決める前に、スマートフォンで料金から問い合わせまで移動できるかを試します。業種別の目安、画面で確かめる5項目、よくある失敗を整理しました。

執筆: おもてらいと編集部(ホームページ運用チーム)

ホームページ作成サービスに登録したものの、テンプレートが何種類もあってどれを選べばいいのか決められない。小さなお店・教室・事務所の方が、迷う時間を短くして1つに決めるための手順をまとめました。

最初にお伝えしたいのは、次の3点です。

  • テンプレートは「デザインの好み」ではなく「業種・最初に感じてほしい印象・更新する人」の3つで選びます
  • まず業種の傾向で2〜3個に絞り、決める前にスマートフォンで「料金を見る→問い合わせる」まで実際に移動してみます
  • 多くのサービスでは後から変更できます。ただし写真と文章の比率が変わるため、最初に大きく外さないものを選んでおくと手直しが減ります

業種の傾向は出発点です。同じ業種でも客層や強みによって合うテンプレートは変わるため、後半の「3つの問い」と「画面で確かめる5項目」で最終判断します。

テンプレート選びで最初に迷うポイントは何?

「見た目の好み」で選ぶと、業種の印象とズレて信頼を損ないやすいのが最初の落とし穴です。

ホームページ作成SaaSのテンプレート一覧を見ると、つい「自分が好きな色合い」「おしゃれに見えるもの」を基準に選びたくなります。しかし、ホームページは自分が見るものではなく、お客様が見るものです。士業のサイトがポップで賑やかなデザインだと、専門性より遊び心が先に伝わってしまい、逆に来店型の飲食店が四角く硬いデザインだと、入りにくい印象を与えてしまいます。

好みではなく「この業種のお客様が、初めてこのサイトを見たときにどう感じるか」を起点に選ぶと、候補を絞る基準がはっきりします。

テンプレートは業種によってどう選び分けるとよい?

信頼感重視の業種は端正なデザイン、実績・写真重視の業種は骨太で写真が映えるデザインが基本の目安です。

おもてらいとには現在6種類のテンプレートがあります(2026年10月2日時点)。カッコ内はおもてらいとでの名前ですが、考え方は他のサービスのテンプレートを選ぶときにも使えます。

士業・コンサルティング・不動産など、信頼感が最優先の業種(クラシック)

四角い面と罫線を強めた、端正でコーポレートらしいデザインが向いています。装飾を抑え、情報を整理して見せることが、専門性や誠実さの印象につながります。派手な演出よりも「読みやすく、迷わない」ことを優先します。

美容・ウェルネスやIT系など、メニューや特徴を整理して短く見せたい業種(モダン)

見出しを強めに扱い、お知らせやコラムなどの更新情報を前面に出すデザインです。サービスの特徴や悩み別のメニューをカード形式で並べる構成と相性がよく、項目が多くても整理して見せられます。おもてらいとのトップページでは、ピラティススタジオを見本にしています。

工務店・製造業など、実績と現場の力強さを伝えたい業種(クラフト)

太い罫線と大きな写真を使い、ものづくりの実直さを伝えるデザインが向いています。施工事例や作業風景の写真を多数掲載する業種ほど、写真が主役になるレイアウトとの相性がよくなります。

カフェ・美容室・整体など、親しみやすさを伝えたい業種(ウォーム)

柔らかいカードと余白を活かした、標準的で親しみやすいデザインが基本の選択肢です。美容室・サロンの場合、デザインの前にそもそも「どのページを用意すべきか」で迷うことも多いため、美容室・サロンにホームページは必要?予約導線と最低限そろえるページ5つもあわせて確認しておくと、テンプレート選びの前提が整理しやすくなります。

介護・福祉・クリニックなど、読みやすさと安心感を優先したい業種(ジェントル)

文字を大きく、行間をゆったり取ったデザインです。高齢のお客様やご家族が読む業種、初めての方に安心感を伝えたい業種と相性がよい傾向があります。

教室・スクール・子ども向けサービスなど、明るさ・楽しさを伝えたい業種(ブライト)

明るいカードとリズミカルな配置で、にぎわいや楽しさを伝えるデザインが向いています。堅さよりも親しみやすさや活気が伝わることを優先したい業種向けです。

業種で見るテンプレート早見表。クラシックは士業・コンサルティング・不動産、モダンは美容・ウェルネス・IT、クラフトは工務店・製造業、ウォームは美容室・整体・教室、ジェントルは介護・福祉・クリニック、ブライトは教室・スクール・子ども向けサービスが目安で、最終判断は印象・中心のコンテンツ・更新する人の3つの問いで行うことを示した図

ここで挙げた対応はあくまで「多くの場合の目安」です。同じ業種でも、扱う客層や伝えたい強みによって合うテンプレートは変わります。次の章で紹介する選び方の軸と組み合わせて、最終的には自社の状況に当てはめて判断してください。

なお、おもてらいとではテンプレートごとに「セクションの見せ方」も変わります。たとえば料金表・サービス紹介・お知らせといった同じ種類の情報でも、端正なテンプレートでは罫線で区切ったリスト表示に、力強さを伝えるテンプレートでは写真を大きく使ったグリッド表示になる、というように、同じ入力内容でも見え方が変化します。この仕組みがあるため、「情報を入力する順番」よりも先に「どう見せたいか」を決めておくと、テンプレートを選んだ後の作業がスムーズになります。

業種の目安だけで決めていいの?

業種の傾向は出発点であり、そこに「誰に何を伝えたいか」を重ねて最終判断するのが失敗しない選び方です。

たとえば同じ「飲食店」でも、高級路線の会席料理店と、地域密着の定食屋では、伝えたい印象がまったく異なります。高級路線なら端正で余白の多いデザイン、地域密着なら親しみやすく温かみのあるデザインのほうが、業種の傾向表よりも実態に合うことがあります。

テンプレートを選ぶときは、以下の3つの問いを自分に投げかけてみてください。

  1. お客様に最初に感じてほしい印象は何か(信頼感、親しみやすさ、実績の力強さ、楽しさ——どれを優先したいか)
  2. サイトの中心になるコンテンツは何か(施工事例の写真か、サービス説明のテキストか、お知らせの更新頻度か)
  3. 誰が公開後に更新するか(自分たちでこまめに更新するなら、操作に迷わないシンプルな構成が向いている)

この3つに答えられると、業種の傾向表だけでは見えなかった「自社に合うテンプレート」がはっきりしてきます。

具体的な例で見てみましょう。ある個人経営の学習塾が、業種の傾向表だけを見ると「教室・スクール」枠の明るくポップなテンプレートが候補に挙がります。しかし、この塾が「難関校向けの受験指導」を強みにしており、保護者に伝えたいのが「楽しさ」よりも「信頼できる指導実績」だった場合、3つの問いに立ち返ると答えは変わってきます。優先したい印象は信頼感、中心コンテンツは合格実績と指導方針の説明文、更新するのは塾長本人で更新頻度は低め——という条件が揃えば、明るいテンプレートよりも、端正で情報整理を優先したテンプレートのほうが実態に合っていることになります。このように、業種名だけで即決せず、一度立ち止まって3つの問いに答える手間が、後悔しない選択につながります。

テンプレート選びにかける時間はどれくらいが適切?

比較にかける時間は30分〜1時間を目安にします。画面で比べられる違いは、その時間でひととおり見られます。

ホームページ作成SaaSのテンプレートは、制作会社にゼロからデザインを発注する場合と違い、実際に画面で試しながら選べるのが利点です。文章や写真を入れる前の空の状態でも、色味や余白の印象は十分に比較できます。

具体的な進め方としては、まず自社の業種に近いテンプレートを2〜3個に絞り込み、それぞれのヘッダーとトップの見え方だけを見比べます。細部の作り込みまで比較しようとすると時間がかかりすぎるため、最初の絞り込みは「パッと見の印象」だけで十分です。

時間がかかる原因の多くは、最初から完璧な1つを選ぼうとすることです。テンプレートの見え方は、自社の写真と文章を入れてみて初めて分かる部分もあります。候補を1つに決めたら情報を入れて公開し、実際の見え方を見ながら調整します。

決める前に、画面で何を確かめればいい?

候補を2〜3個に絞ったら、スマートフォンで次の5項目を確かめます。見た目の印象だけでは分からない使いにくさが見つかります。

お店や教室を探すお客様は、外出先でスマートフォンからホームページを開くことがあります。パソコンの画面で選んだテンプレートが、スマートフォンでは料金表が縦に長く続いて問い合わせボタンまでたどり着きにくい、ということは起こり得ます。おもてらいとのテンプレートは、トップページのテンプレートの見本からデモ画面を開いて確かめられます。

  1. 料金から問い合わせまで移動できるか:トップページから料金を見て、問い合わせフォームか電話番号までたどり着けるかを、実際に指で操作して試す
  2. 手持ちの写真の枚数と向きに合うか:写真を大きく見せるテンプレートは、横向きの写真が数枚そろっていると見栄えが整う。写真が少ない場合は文字中心のテンプレートのほうが空白が目立たない
  3. お客様の年代に合った文字の大きさか:高齢のお客様やご家族が読む業種では、文字を大きくしたテンプレートで読みやすさを確かめる
  4. 更新する欄が目立つ位置にあるか:お知らせや実績を頻繁に更新するなら、その欄がトップページのどこに出るかを確認する
  5. 後から変えたときに何が保たれるか:テンプレートを変更しても、入力した文章や写真が残るかを確認しておく

5つ目は、他のサービスを比べるときにも確認したい項目です。変更すると入力内容を作り直す必要があるサービスでは、最初の選択の重みが変わります。

テンプレートは後から変更できる?

多くのホームページ作成SaaSでは変更可能ですが、コンテンツの作り直しが発生する場合があるため、最初にある程度絞り込んでおくほうが手戻りは少なくなります。

おもてらいとの場合、サイトの「骨格」(ヘッダー・セクションの並び・フッターの構成)はテンプレートを変えても保たれ、見た目のバリアント(角の丸み・余白・カードの表現)が切り替わる設計になっています。そのため、入力した会社情報・サービス説明・写真などのコンテンツ自体を作り直す必要はなく、デザインの印象だけを差し替えられます。

ただし、テンプレートによって「写真を大きく見せる構成」と「テキストを多く見せる構成」では必要な写真の枚数や文章の量が異なるため、変更後に「写真が足りない」「文章が余ってしまう」といった微調整が必要になることはあります。この意味で、「後から変えられるから最初は適当でいい」ではなく、「後から変えられるから、まずは大きく外さない選択をしておく」くらいの気持ちで選ぶのがちょうどよい距離感です。

テンプレート選びで起きやすい失敗例と回避策

実際によくある失敗パターンを3つ紹介します。

失敗例1:好みだけで選び、業種の印象とズレる

経営者本人が「かっこいい」と感じたデザインを選んだ結果、業種のお客様が期待する印象と食い違い、問い合わせにつながりにくくなるケースです。回避策は、選ぶ前に「このテンプレートで公開されたサイトを、お客様が初めて見たときにどう感じるか」を一度想像すること。可能であれば、常連のお客様や知人など、自分以外の人に画面を見せて率直な印象を聞きます。

失敗例2:情報量とテンプレートの相性を考えずに選ぶ

施工事例や商品写真を大量に掲載したい業種なのに、テキスト中心の端正なテンプレートを選んでしまい、写真を活かしきれないケースです。回避策は、章の冒頭で挙げた3つの問い「サイトの中心になるコンテンツは何か」を先に決めてから、それに合うテンプレートを絞り込むこと。写真が主役なら写真を大きく見せる構成、情報整理が主役ならカード形式で並べる構成、というように順番を逆にしないことが大切です。

失敗例3:迷いすぎて公開が遅れる

全てのテンプレートを細部まで比較しようとして、結局どれも決めきれず、公開自体が先延ばしになるケースです。せっかく情報を整理していても、公開しなければお客様の目に触れません。回避策は、前章で触れた「30分〜1時間で絞り込む」というルールを自分に課すこと。迷ったら、業種の傾向表で最初に近いと感じたものを選び、まず公開してから実際の見え方を見て調整する、という順番のほうが結果的に早く育ちます。

失敗例4:スタッフの意見が割れて決まらない

複数人で運営している店舗や会社では、経営者とスタッフでテンプレートの好みが分かれ、話し合いが長引くこともよくあります。回避策は、好みの議論をいったん脇に置き、「誰に何を伝えたいか」という記事前半の3つの問いに全員で答えを出してから、その条件に合うものを絞り込む順番にすること。好み同士の話し合いは平行線になりやすいため、「お客様にどう見えるか」という共通の基準を先に決めておきます。

費用面でも失敗しないために

テンプレート選び自体に、多くのホームページ作成SaaSでは追加費用はかかりません。ただし、プランによって使えるテンプレートの範囲や、独自ドメインの利用可否が変わることがあるため、テンプレートの見た目だけでなく、必要な機能が含まれているプランかどうかも合わせて確認しておくと安心です。

おもてらいとでは、Freeプラン(無料・Powered by表記あり)、Standardプラン(月額4,800円・税込・独自ドメイン利用可)、Proプラン(月額9,800円・税込・Powered by表記なし)のいずれでも、用意されているテンプレートは同じものを選べます。プランによる制限はテンプレートの種類ではなく、独自ドメインの利用可否や表記の有無といった部分にあるため、「安いプランだと選べるデザインが減る」という心配は不要です。まずどの業種に近いか、どんな印象を伝えたいかを整理してから、プランはその後で検討する順番でも問題ありません。ホームページを持つ手段そのものの比較は、ホームページの作り方|自分で作る・業者に頼む・SaaSを使う3つの選択肢でも詳しく解説しています。

これは、制作会社にデザインを依頼する場合との大きな違いでもあります。制作会社にゼロからデザインを発注する場合、デザイン案の提示から修正、決定までに数週間かかることが珍しくなく、案を1つ差し戻すだけで追加の打ち合わせや費用が発生することもあります。ホームページ作成サービスのテンプレートは、用意された選択肢を画面で見比べて選ぶ形式のため、デザイン案の作成や差し戻しの打ち合わせがありません。その分、比べ方の基準を自分で持っておく必要があります。

テンプレートを選んだ後、何から手を付けるべき?

テンプレートを決めたら、次は「会社の基本情報」「サービス説明」「写真」の3点を先に用意すると、公開までの作業がスムーズに進みます。

テンプレートというデザインの器が決まっても、中身の情報が整っていなければ公開できません。特に写真は準備に時間がかかりやすい要素です。プロのカメラマンに頼むべきか、スマホ撮影で十分かで迷う場合は、ホームページの写真、スマホ撮影で十分?プロに頼むべき境界線と失敗しない撮り方で撮り方のコツを解説しているので、テンプレートを決めた後の次のステップとして参考にしてください。

また、営業時間・料金・所在地といった基本情報を、どのテンプレートでも本文の文字として載せておくことが大切です。画像の中にだけ書かれた情報は、検索エンジンやAIに読み取られにくくなります。基本情報の整え方はAI検索に備えるホームページの整え方で取り上げています。

おもてらいと上での実際の選び方・入力の手順を画面の流れで確認したい方は、テンプレートの選び方と基本情報の入力にオンボーディング画面のステップを案内しています。この記事で整理した「業種の傾向」「3つの問い」を踏まえたうえで、実際にどの画面でテンプレートを選び、どこに情報を入力していくかを合わせて確認しておくと、迷う時間をさらに減らせます。

なお、すでに別のサービスや制作会社でホームページを持っていて、テンプレートを見直すために作り直しを検討している場合は、ホームページの乗り換え手順でドメインとメールを止めずに移行する5つのステップを確認しておくと、切り替え時のトラブルを避けられます。

まとめ:業種で絞り、スマートフォンで確かめてから決める

テンプレート選びに絶対の正解はありません。業種の傾向で2〜3個に絞り、「最初に感じてほしい印象」「中心になる情報」「誰が更新するか」の3つの問いで1つに決めます。決める前に、スマートフォンで料金から問い合わせまで移動できるかを試しておくと、公開後に見つかる使いにくさを減らせます。

最初の一歩として、候補のテンプレートを2〜3個開き、スマートフォンで「料金を見る→問い合わせる」まで指で操作してみてください。途中で迷った箇所があれば、そのテンプレートを選んだときに手直しが必要になる場所です。

よくある質問

Q. テンプレートは何種類ありますか?

現在6種類のテンプレートを用意しています。四角い罫線が特徴の端正なもの、情報密度の高い見出し重視のもの、標準的で親しみやすいもの、文字が大きく読みやすさを重視したもの、太い罫線と大きな写真で力強さを伝えるもの、明るくポップな配置のものがあり、業種や伝えたい印象に応じて選べます。

Q. テンプレートによって使える機能や料金は変わりますか?

いいえ、テンプレートの種類自体に追加費用はかかりません。プランによって変わるのは独自ドメインの利用可否や「Powered by」表記の有無であり、Freeプランでも用意されているテンプレートはすべて選択できます。

Q. 業種の傾向に当てはまらない場合はどうすればいいですか?

業種の傾向はあくまで目安です。同じ業種でも客層や伝えたい強みによって合うテンプレートは変わるため、「お客様に最初に感じてほしい印象」「サイトの中心になるコンテンツ」「誰が更新するか」の3つの問いを自分に当てはめて判断することをおすすめします。

Q. テンプレートを変更すると、入力した情報は消えますか?

消えません。会社情報やサービス説明、写真などのコンテンツは保たれたまま、デザインの見た目(余白・角の丸み・カードの表現など)だけが切り替わる設計です。ただし、テンプレートによって写真とテキストの見せ方の比率が異なるため、変更後に素材の微調整が必要になることはあります。

Q. テンプレート選びにどれくらい時間をかけるべきですか?

目安は30分〜1時間程度です。すべてのテンプレートを細部まで比較しようとすると時間がかかりすぎるため、まず業種に近いものを2〜3個に絞り込み、ヘッダーとトップの印象だけを見比べる進め方がおすすめです。迷いすぎて公開が遅れるよりも、早く公開して実際の見え方を見ながら調整するほうが結果的にスムーズです。

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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