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ホームページの乗り換え手順|ドメインとメールを止めずに移行する5つのステップ

「今の制作会社やサービスから乗り換えたいけれど、URLやメールが使えなくならないか不安」——最初に確認すべきはドメインの名義です。本記事ではドメインとメールを止めずに移行する5つのステップと期間の目安、よくある失敗例と回避策を、専門用語をできるだけ使わずに解説します。

執筆: おもてらいと編集部ホームページ運用チーム

「今の制作会社と連絡が取りにくくなった」「使っているサービスの月額料金が上がった」「もっと自分たちで気軽に更新できるようにしたい」——理由はさまざまですが、ホームページの乗り換え(引っ越し)を考え始めたとき、いちばん不安になるのは「URLやメールアドレスが使えなくなったりしないか」ということではないでしょうか。

結論からお伝えすると、正しい順番で進めれば、ドメイン(URL)もメールも止めずに乗り換えることは可能です。ただし、順番を間違えると「メールが数日届かなかった」「ドメインを移せなかった」という事態が実際に起こります。本記事では、乗り換えの手順と期間の目安、よくある失敗例と回避策を、専門用語をできるだけ使わずに解説します。

先に、要点をまとめます。

  • 乗り換えの成否は「ドメインの名義が自社になっているか」でほぼ決まる。最初に契約内容と名義を確認する
  • 手順は「現状の棚卸し→移行先の構築→ドメインの移管・接続→表示とメールの確認→旧契約の解約」の5ステップ。全体で1〜2ヶ月を見込む
  • 旧サービスの解約は必ず最後。新しいホームページが問題なく動くことを確認するまで、旧環境は残しておく

結論:乗り換えは「ドメインの名義」の確認から始まる

先に結論をお伝えします。ホームページの乗り換えでもっとも重要なのは、新しい移行先選びではなく、今使っている独自ドメインの名義(所有者)が自社になっているかどうかの確認です。

ドメインが自社名義であれば、サーバーやサービスをどこに移しても、URLとメールアドレスはそのまま使い続けられます。逆に、制作会社の名義でドメインが取得されている場合、ドメインの引っ越し(移管といいます)に相手の協力が必要になり、ここでつまずくケースが少なくありません。

「うちのドメインの名義なんて、考えたこともなかった」という方がほとんどだと思います。ですが、まさにそこが乗り換えの分かれ道です。次の章から、確認の仕方を含めて順番に見ていきましょう。

ドメインの名義が自社か制作会社かで乗り換えの進め方が分かれる判断フロー。自社名義ならそのまま移管・接続変更へ、制作会社名義なら名義変更の依頼と契約書の確認が先になる

乗り換えで何が引き継げて、何が引き継げない?

自社名義の独自ドメイン、文章・写真などの中身、URLが変わらない場合の検索評価は引き継げます。デザインテンプレートやフォームなどの仕組みは、移行先で作り直しになります。

引き継げるものと引き継げないものを整理すると、次のようになります。

項目引き継ぎ補足
独自ドメイン(URL・メールアドレス)自社名義であることが条件
文章・写真などの中身元データが手元にあるか、契約上の権利を確認
検索エンジンからの評価URLが変わらなければ引き継ぎやすい
デザイン・テンプレート移行先の仕組みで作り直し
問い合わせフォーム・予約などの機能移行先で設定し直し

注意したいのが、文章や写真の扱いです。制作会社に依頼して作ったホームページの場合、契約によっては文章・写真・デザインの権利が制作会社側に残っていることがあります。「自分のお店の写真だから当然使える」と思い込まず、契約書の権利関係の項目を一度確認しておくと、後のトラブルを防げます。

また、無料URL(サービス提供の共有URL)で運用してきた場合は、乗り換えるとURL自体が変わるため、これまでの検索評価は引き継げません。この点は独自ドメインは本当に必要?でも解説していますが、独自ドメインは「将来の乗り換えの自由」を確保する保険でもあります。

乗り換え前に何を確認すればいい?3つのチェック

「ドメインの名義」「契約の解約条件」「文章・写真の元データ」の3つを、移行先を探し始める前に確認します。

チェック1:ドメインの名義と管理画面

ドメインの契約先(ドメイン管理会社)のログイン情報が手元にあるかを確認します。自分で契約した覚えがなく、ログイン情報も持っていない場合は、制作会社が代行取得している可能性が高いため、名義がどちらになっているかを問い合わせましょう。

チェック2:契約の解約条件

今の制作会社・サービスとの契約書を読み直し、最低契約期間、解約の申し出期限(「◯ヶ月前までに通知」など)、解約時の費用、データやドメインの引き渡し条件を確認します。長期契約の途中だと、解約金が発生する場合もあります。

チェック3:文章・写真の元データ

ホームページに載せている文章や写真の元データが手元にあるかを確認します。手元にない場合は、旧環境が使えるうちに、ページを1枚ずつ保存する・写真をダウンロードするなどして退避しておきます。旧サービスを解約してからでは取り出せなくなることがあるため、これは早めに済ませておきたい作業です。

乗り換えの手順は?5つのステップと期間の目安

「現状の棚卸し→移行先の構築→ドメインの移管・接続→表示とメールの確認→旧契約の解約」の順で進めます。全体で1〜2ヶ月ほど見込んでおくと、余裕を持って進められます。

ホームページ乗り換えの5つのステップと期間の目安を示す図。現状の棚卸しに1〜2週間、移行先の構築に2週間〜1ヶ月、ドメインの移管・接続に数日〜2週間、表示とメールの確認に数時間〜2日、最後に旧サービスの解約という流れ

ステップ1:現状の棚卸し(1〜2週間)

前の章の3つのチェック(名義・契約・データ)を行い、あわせて「今のホームページのどこに不満があるのか」「新しいホームページで何を変えたいのか」を書き出します。ここが曖昧なまま移行先を選ぶと、乗り換えたのに同じ不満を繰り返すことになりがちです。

ステップ2:移行先を決めて、新しいホームページを作る(2週間〜1ヶ月)

移行先は大きく「別の制作会社」「自作」「ホームページ作成SaaS」の3つに分かれます。それぞれの費用感と向き不向きはホームページの作り方|自分で作る・業者に頼む・SaaSを使う3つの選択肢で詳しく比較しています。

大切なのは、旧ホームページを公開したまま、新しいホームページを別の場所で作っておくことです。多くのサービスには公開前のプレビュー機能や一時URLがあるため、旧サイトを止めずに新サイトを完成間近まで作り込めます。

ステップ3:ドメインの移管または接続設定(数日〜2週間)

自社名義のドメインがある場合、進め方は2通りあります。

  • 接続先だけを変える:ドメインの契約はそのままに、「このドメインにアクセスが来たら新しいホームページを表示する」という設定(DNS設定)だけを変える方法。費用はかからず、多くのケースでこちらで十分です
  • ドメインごと引っ越す(移管):ドメインの管理会社自体を変える方法。認証コード(不正な引っ越しを防ぐための暗証番号のようなもの)を旧管理会社から発行してもらい、新管理会社に申請します。完了まで数日〜2週間程度かかり、費用はドメイン1年分の更新料相当(.comなら年額1,500〜3,000円程度)が一般的です

なお、.comなど多くのドメインでは、取得または前回の移管から60日以内は移管できないルールが国際的に定められています。取得したばかりのドメインをすぐ移管しようとして止まる、というつまずきがあるため、日程には余裕を持たせてください。

ステップ4:表示とメールの確認(切り替えから数時間〜2日)

接続設定を変えてから新しいホームページが表示されるようになるまで、数時間〜2日程度かかることがあります。この間は、アクセスする人によって新旧どちらのサイトが表示されるかが混在するため、切り替えは繁忙期を避け、アクセスの少ない曜日・時間帯に行うのが安全です。

独自ドメインのメールアドレスを使っている場合は、メールの経路設定(MXレコードという、郵便物の配達先を指定するような設定)が正しく引き継がれているかを必ず確認します。切り替え直後の数日は、新旧両方の受信箱を確認できる状態にしておくと、届かないメールの見落としを防げます。

切り替え後の表示確認には、ホームページ公開前チェックリスト15項目がそのまま使えます。特にフォームのテスト送信とスマホでの表示確認は、乗り換え直後こそ必ず行ってください。

ステップ5:旧サービスの解約(すべての確認が終わってから)

新しいホームページの表示・フォーム・メールがすべて問題なく動くことを確認できたら、旧サービスを解約します。切り替え後も2週間〜1ヶ月程度は旧環境を残しておくと、「元データを取り忘れていた」「メールの設定に漏れがあった」という場合にも戻って対応できます。この間は旧サービスの月額費用が二重にかかりますが、事故を防ぐための保険と考えるのが現実的です。

費用はどれくらいかかる?

主な費用は「新しいホームページの構築費」「ドメイン移管費(移管する場合のみ・1年分の更新料相当)」「並行期間の二重の月額費」の3つです。

費用項目目安補足
新しいホームページの構築費0円〜数十万円移行先により大きく異なる(自作・SaaSなら低く、制作会社なら高め)
ドメイン移管費更新料1年分相当(.comで1,500〜3,000円程度)接続先の変更だけなら不要
並行期間の二重の月額費旧サービスの月額×1〜2ヶ月分安全のための保険と考える
旧契約の解約金契約による(0円の場合も)契約書の解約条件を事前確認

見落とされやすいのは解約金と二重契約費です。たとえば月額5,000円の保守契約が残り10ヶ月ある状態で中途解約すると、残期間分の支払いを求められる契約もあります。「今すぐ乗り換える場合」と「契約更新のタイミングまで待つ場合」の総額を比べてから、切り替え時期を決めるのが堅実です。

よくある失敗例と回避策は?

もっとも多い失敗は「ドメインが制作会社名義で移管できない」と「旧サービスを先に解約してデータやメールが消えた」の2つです。どちらも順番を守れば防げます。

失敗例1:ドメインが制作会社名義で、移管を断られた

もっとも深刻なつまずきです。回避策は、移行先を探し始める前に名義を確認し、制作会社名義だった場合は自社への名義変更(譲渡)を早めに依頼することです。契約書に権利関係の記載があれば、それが交渉の土台になります。感情的な対立を避け、「契約終了にあたって、ドメインの名義変更をお願いしたい」と事務的に依頼するのがスムーズです。どうしても応じてもらえない場合は、新しいドメインを取得してやり直す判断もあり得ますが、URLとメールアドレスが変わる影響は大きいため、あくまで最後の手段です。

失敗例2:旧サービスを先に解約してしまい、データが取り出せなくなった

解約すると管理画面に入れなくなり、文章や写真の元データを取り出せなくなることがあります。解約は必ず、データの退避と新環境の動作確認がすべて終わった後に行ってください。

失敗例3:メールが数日間届かなくなった

ホームページの表示ばかり確認して、メールの経路設定を忘れるケースです。独自ドメインのメールを使っている場合は、切り替え作業の項目に「メール設定の引き継ぎ」を必ず入れ、切り替え直後にテスト送受信を行ってください。従業員が複数いる場合は、全員分のメールソフト設定の変更が必要かどうかも事前に確認しておきます。

失敗例4:ページごとのURLが変わって、検索からの流入が減った

ドメインが同じでも、ページ単位のURL(「/menu」「/access」など)の構成が変わると、検索エンジンには別のページと認識されます。移行先で同じURL構成を再現できるなら揃え、変わる場合は転送設定(古いURLに来た人を自動で新しいページに案内する仕組み)ができないか、移行先のサービスや担当者に相談してください。

失敗例5:繁忙期に切り替えて、トラブル対応が後手に回った

切り替え直後は、表示・フォーム・メールの確認に手がかかります。予約や問い合わせが集中する繁忙期を避け、閑散期に切り替え日を設定するだけで、トラブル時の被害を大きく減らせます。

無料URLからの乗り換えはどうすればいい?

無料URLからの乗り換えはURL自体が変わるため検索評価は引き継げません。その分手順は簡単なので、移行先では最初から独自ドメインで始めるのがおすすめです。

無料ツールの共有URL(サービス名が入ったURL)で運用してきた場合、ドメインの移管は発生しないため、手順としては「新しいホームページを作って公開し、旧ページを閉じる」だけで済みます。ただし、これまでのURLに紐づいた検索評価やリンクは引き継げないため、看板を一度下ろして掛け替えるのに近い作業になります。

同じことを繰り返さないために、移行先では独自ドメインでの公開をおすすめします。独自ドメインにしておけば、次にサービスを変えることがあっても、URLとメールアドレスは自分の資産として持ち続けられます。おもてらいとでの独自ドメインの設定手順は独自ドメインを設定する方法で解説しています。

よくある質問

Q. ホームページを乗り換えると、URLやメールアドレスは変わってしまいますか?

自社名義の独自ドメインで運用していれば、変わりません。ドメインの接続先を新しいホームページに向け直すだけで、URLもメールアドレスもそのまま使い続けられます。一方、サービス提供の無料URLで運用していた場合は、乗り換えるとURLが変わります。

Q. ドメインの移管には、どれくらいの日数と費用がかかりますか?

完了まで数日〜2週間程度が目安で、費用はドメイン1年分の更新料相当(.comなら年額1,500〜3,000円程度)が一般的です。なお、.comなど多くのドメインでは取得または前回の移管から60日以内は移管できない国際ルールがあります。接続先の変更だけで済む場合は、移管自体が不要です。

Q. 今の制作会社に乗り換えを言い出しづらいのですが、どう進めればいいですか?

まず契約書で解約条件と権利関係を確認し、解約の申し出期限に沿って、事務的に伝えるのがスムーズです。あわせて、ドメインが自社名義でない場合の名義変更と、文章・写真の元データの引き渡しを依頼します。感情的な交渉にせず、契約書を土台に淡々と進めることがトラブル回避のコツです。

Q. 旧サービスはいつ解約すればいいですか?

新しいホームページの表示・問い合わせフォーム・メールがすべて問題なく動くことを確認してからです。切り替え後も2週間〜1ヶ月程度は旧環境を残しておくと、データの取り忘れや設定漏れがあった場合にも対応できます。

まとめ:順番を守れば、ドメインもメールも止まらない

ホームページの乗り換えは、「名義と契約の確認→新環境の構築→ドメインの切り替え→動作確認→旧契約の解約」という順番さえ守れば、URLもメールも止めずに完了できます。逆に、この順番を崩したとき——特に「確認より先に解約してしまったとき」に、取り返しのつかない失敗が起こります。

乗り換えを考え始めたら、今日できることは2つです。ドメインの名義を確認すること、そして契約書の解約条件を読み直すこと。この2つが済んでいれば、あとは焦らず、1〜2ヶ月の計画で進めていけば大丈夫です。

おもてらいとは、今のホームページの文章や写真を活かしながら、テンプレートに沿って作り直せるホームページ作成SaaSです。独自ドメインでの公開に対応しており、DNSやメールの設定に不安がある方には、取得手続きから設定までお任せいただけるドメイン設定代行(55,000円・税込)も用意しています。乗り換え先を検討中の方は、無料で登録して実際の編集画面を試してみてください。料金プランの詳細は料金一覧からご覧いただけます。

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