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値上げ(価格改定)のお知らせ文例|お店のホームページに載せる書き方と更新の順番

結論、値上げのお知らせは「対象・新しい価格(税込)・実施日・予約済みの方の扱い・問い合わせ先」の5点で伝わり、理由は1〜2文で足ります。お知らせ欄の基本文例、美容室・飲食店・教室・工務店の業種別文例、料金表を差し替える順番と価格表示の注意点を整理しました。

執筆: おもてらいと編集部(ホームページ運用チーム)

値上げを決めたものの、お客様にどう伝えればいいか分からず、お知らせの文面で手が止まっている。ホームページの料金表を先に直すべきか、告知が先かも迷う。この記事は、小さなお店・教室・事業所でそうした状況にある方に向けて書いています。

先に、要点をまとめます。

  • 値上げのお知らせは「対象・新しい価格(税込)・実施日・予約済みの方の扱い・問い合わせ先」の5点で書けば伝わります。理由は1〜2文で足ります
  • ホームページの料金表は告知の時点では旧価格のまま残し、実施日に差し替えます
  • 消費者向けの価格表示は税込(総額)で書きます。ホームページも対象です

この記事の文例は、2026年9月25日時点の情報をもとに、おもてらいと編集部が作成した例文です。店名・価格・日付・連絡先を自社の内容に置き換えてから使ってください。

値上げのお知らせには、何を書けばいい?

「何が・いくらに・いつから変わるか」と「自分の予約や契約はどうなるか」が一度で分かるように、5つの項目をそろえます。

お客様が値上げのお知らせを読んで確かめたいのは、自分に関係があるかどうかです。そのために必要な項目は、次の5つです。

  1. 対象:どの商品・メニュー・コースが変わるのか(全品か一部か)
  2. 新しい価格:税込で。可能なら旧価格と並べる
  3. 実施日:「2026年11月1日(日)のご来店分から」のように、どの時点の利用から適用されるかまで書く
  4. 予約済みの方・継続中の契約の扱い:実施日より前に予約・申し込みをした方に旧価格を適用するかどうか
  5. 問い合わせ先:電話番号やフォームなど、疑問があったときの連絡先

見落とされやすいのは4つ目です。美容室や教室のように予約や月謝で継続して利用される業種では、「予約したときの価格」と「来店したときの価格」のどちらが適用されるのか、お客様には分かりません。ここを書いておくと、当日の会計で行き違いが起きにくくなります。

そのまま土台にできる基本の文例

お知らせ欄には、タイトル・本文・料金表の3つを載せます。本文は5〜8行ほどで足ります。

どの業種でも使える基本形です。

タイトルの例

価格改定のお知らせ(2026年11月1日より)

「値上げ」のほかに「価格改定」「料金改定」という書き方もあり、どれでも意味は通じます。実施日をタイトルに入れておくと、お知らせ一覧を見ただけで内容が分かります。

本文の例

いつも○○(店名)をご利用いただき、ありがとうございます。

原材料費と光熱費の上昇が続いているため、2026年11月1日(日)のご来店分より、一部メニューの価格を改定いたします。

対象のメニューと新しい価格は、下記の表のとおりです(価格はすべて税込です)。 10月31日までにご予約いただいた方は、11月以降のご来店でも改定前の価格でご案内します。

ご不明な点は、お電話(○○-○○○○-○○○○/受付 10:00〜18:00)またはお問い合わせフォームからお気軽にお尋ねください。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

料金表の例

メニュー改定前(税込)改定後(税込)
○○3,300円3,520円
△△5,500円5,940円

表の金額は書き方の例です。ホームページで表を作りにくい場合は、「○○:3,300円 → 3,520円(税込)」のように1行ずつ書いても伝わります。

公開の挨拶文と同じく、お知らせは短くまとまっているほど読まれます。文例の考え方は「ホームページを公開しました」「開設しました」の文例でも紹介しています。

値上げの理由は、どこまで書けばいい?

理由は1〜2文で足ります。実際の理由を短く書き、確認できない数字や大げさな表現は入れません。

理由を長く書くほど言い訳のように読まれやすくなります。お客様が知りたいのは、価格がいくらになるのかと、自分の予約がどうなるのかです。

書き方の例をいくつか挙げます。

  • 「原材料費と仕入れ価格の上昇が続いているため」
  • 「講師の人件費と教室の光熱費が上がっているため」
  • 「これまでと同じ材料・同じ施術時間を続けるため」

避けたいのは次のような書き方です。

  • 「○○が30%値上がりしたため」のように、根拠を示せない数字を書く
  • 「業界全体で値上げが避けられない状況です」のように、確かめようのない一般論で押し切る
  • 「値上げしてもサービスは必ず良くなります」のように、約束できないことを書く

あわせて、値上げ後も変わらないことがあれば1文添えます。「施術時間とカウンセリングの内容は変わりません」のように具体的に書くと、何が変わって何が変わらないのかが伝わります。

業種ごとに、何を書き足せばいい?

基本形の5項目は共通です。業種によって、お客様が特に気にする点を1〜2文足します。

美容室・サロン:予約済みの方と回数券の扱い

10月31日までにご予約いただいた方は、11月以降のご来店でも改定前の価格でご案内します。 回数券は、改定前にご購入いただいた分を有効期限までそのままご利用いただけます。

回数券やプリペイドを扱っている場合は、購入済みの分をどう扱うかを必ず書きます。

飲食店:店内とテイクアウトの違い

店内飲食・テイクアウトともに、11月1日より新しい価格となります。 コース料理は、10月31日までにご予約いただいた分を改定前の価格でご用意します。

店内の価格とテイクアウトの価格が違う場合は、両方の新価格を載せます。グルメサイトとホームページの価格がずれる失敗は起きやすいので、飲食店のホームページでよくある失敗もあわせて確認してください。

教室・スクール:月謝の切り替え月

2026年12月分の月謝より、新しい金額となります。 11月分までの月謝は、これまでの金額のままです。

月謝制の場合は「何月分から」で書くと誤解が起きにくくなります。入会時に会員規約や申込書で料金変更の手続き(通知の時期や方法)を決めている場合は、その内容に沿って知らせます。

工務店・リフォーム:お見積もり済みの案件

10月31日までにお出ししたお見積もりは、記載の有効期限まで見積もり金額のままお引き受けします。

見積もりから契約まで時間がかかる業種では、提示済みの見積もりをどう扱うかがお客様の一番の関心事です。見積書に有効期限を書いている場合は、その期限と合わせて案内します。

ホームページのどこを、どの順番で直せばいい?

告知の時点では料金表を旧価格のまま残し、「○月○日から改定」と一行添えます。料金表の差し替えは実施日に行います。

値上げを決めてから実施後までの、ホームページ更新の順番を5ステップで示した図。STEP1で対象・新しい価格(税込)・実施日・予約済みの方への適用ルール・問い合わせ先を決め、STEP2でお知らせの文面と新しい料金表を下書きし価格が載っている場所を洗い出す。STEP3でお知らせを掲載し料金ページに改定日を一行添え、STEP4の実施日に料金表・予約サイト・PDFメニューを新価格に差し替え、STEP5で旧価格が残るページがないか確認する。

告知と同時に料金表を新価格に変えてしまうと、実施日までの間に「今いくらなのか」が分からなくなります。逆に、実施日を過ぎても旧価格のまま残っていると、来店したお客様との間で「サイトに書いてあった値段と違う」という行き違いが起きます。

価格が載っている場所は、ホームページの料金ページだけではありません。下書きの段階で、次のような場所を一覧にしておきます。

  • ホームページの料金ページ・メニューページ
  • ホームページ内の画像やPDFで作ったメニュー表
  • Googleマップに表示されるお店の情報(Googleビジネスプロフィール)
  • 予約サイト・ポータルサイト・グルメサイト
  • InstagramやLINE公式アカウントのプロフィール・固定投稿
  • 店頭の掲示や紙のメニュー

画像やPDFの料金表は、文字で書かれた料金ページよりも直し忘れが起きやすい場所です。Googleマップ側の情報とホームページのそろえ方はGoogleビジネスプロフィールとホームページの使い分け、SNSからホームページへのつなぎ方はSNSとホームページの役割分担で解説しています。

実施日を過ぎたら、旧価格が残っているページがないかを確認します。古い価格が残っていると、検索結果やAIの回答に古い価格が表示されることがあります。AIが古い情報を答えていた場合の対処はAIがお店の情報を間違えて答えるときの直し方にまとめています。

価格の書き方で、気をつけることは?

消費者向けにあらかじめ表示する価格は、税込(総額)で書きます。ホームページの料金表もお知らせの本文も対象です。

消費税法第63条により、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合は、消費税額を含めた価格(総額)を表示することが義務付けられています(2021年4月1日から)。国税庁の案内では、表示媒体は問わないとされています。

国税庁が示している表示の例は、次のとおりです。

  • 11,000円
  • 11,000円(税込)
  • 11,000円(税抜価格10,000円)
  • 10,000円(税込価格11,000円)

値上げのお知らせで旧価格と新価格を並べるときも、両方を税込で書きます。片方だけ税抜にすると、実際の値上げ幅が分かりにくくなります。詳しくは国税庁の「総額表示」の義務付けで確認できます。なお、口頭で伝える価格や、事業者間の取引で示す価格は総額表示義務の対象外とされています。

値上げのお知らせで、よくある失敗は?

多いのは「料金表の直し忘れ」「予約済みの方の扱いが書かれていない」「お知らせを実施後すぐ消してしまう」の3つです。

失敗1:お知らせは出したのに、料金表が旧価格のまま

お知らせ欄だけを更新して、料金ページやPDFのメニューを実施日に直し忘れるケースです。前の章の一覧を使い、実施日に直す場所をまとめて確認します。

失敗2:予約済みの方への適用ルールが書かれていない

会計のときに「予約したときは旧価格だった」というやり取りが起きます。旧価格を適用するかどうかを決め、お知らせに1文で書いておきます。

失敗3:実施日を過ぎたらお知らせを消してしまう

お知らせを消すと、あとから価格が変わったことに気づいたお客様が経緯を確認できません。一覧の先頭からは外しても、記事自体は残しておきます。お知らせ欄の使い方全体はホームページの「お知らせ」欄の書き方と更新のコツで解説しています。

まとめ:5項目を決めてから、文面を書く

値上げのお知らせは、文章の上手さよりも、お客様が自分に関係するかどうかを判断できるかで伝わり方が変わります。文面を書く前に、対象・新しい価格(税込)・実施日・予約済みの方の扱い・問い合わせ先の5つを決めておくと、あとは文例に当てはめるだけで書けます。

次にやることは1つです。ホームページ・Googleマップ・予約サイト・SNS・店頭のうち、自分のお店の価格が載っている場所を書き出してみてください。その一覧が、実施日に直す場所のチェックリストになります。

よくある質問

Q. 値上げのお知らせには、何を書けばいいですか?

対象の商品・メニュー、新しい価格(税込)、実施日、予約済みの方や継続中の契約への適用ルール、問い合わせ先の5点です。理由は1〜2文で足ります。この5点がそろっていれば、お客様は自分にどう関係するかを判断できます。

Q. 値上げの理由は書いたほうがいいですか?

短く書くのがおすすめです。原材料費・仕入れ価格・人件費・光熱費など、実際の理由を1〜2文で伝えれば十分です。確認できない数字や、取引先・社会情勢への責任転嫁に読める書き方は避けます。

Q. ホームページの料金表は、いつ新しい価格に差し替えればいいですか?

実施日に差し替えます。告知の時点では料金表を旧価格のまま残し、「○月○日から新料金になります」と一行添えておくと、今の価格と今後の価格を取り違えにくくなります。予約サイト・ポータルサイト・PDFのメニューも同じ日に直します。

Q. 新しい価格は税抜で書いてもいいですか?

消費者向けにあらかじめ価格を表示する場合は、消費税法第63条により税込価格(総額)の表示が必要です。ホームページも対象で、「11,000円(税込)」「11,000円(税抜価格10,000円)」のように税込価格が分かる形で書きます。

Q. 値上げのお知らせは、実施後に消してもいいですか?

しばらく残しておくのがおすすめです。実施日を過ぎたら一覧の先頭から外しても構いませんが、記事自体を残しておくと「いつから価格が変わったか」をお客様があとから確認できます。

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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