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ホームページに料金は載せるべき?載せないと起きることと、誤解されない料金表の書き方

結論、料金は載せられるものから載せ、金額が決まらない仕事も「目安」と「金額が変わる条件」を書きます。「〜円から」と書くときに景品表示法の考え方で気をつけること、税込表示の決まり、料金表に入れる6項目を、業種別の書き方の例と一緒にまとめました。

執筆: おもてらいと編集部(ホームページ運用チーム)

「料金をホームページに出すと、高いと思われて問い合わせが来なくなるのでは」「仕事ごとに金額が違うから、書きようがない」。料金を載せるかどうかで手が止まっている小さなお店・会社の方に向けて、載せるかどうかの判断と、誤解されない書き方をまとめました。

先に、要点をまとめます。

  • 料金は、載せられるものから載せます。金額が決まらない仕事でも「よくある依頼の金額の例」と「金額が変わる条件」は書けます
  • 「〜円から」と書くときは、その金額で実際に受けられる条件と、追加になる費用を近くに書きます。景品表示法の考え方で、実際より安く見える表示は問題になるおそれがあるためです
  • 消費者向けの価格は、ホームページでも税込で表示します。料金表には「金額・含まれるもの・追加になる条件・所要時間・支払い方法・キャンセル」の6項目を入れます

ホームページに料金は載せたほうがいい?

載せられるものは載せたほうが、お客様が問い合わせるかどうかを決めやすくなります。決まった金額を出せない仕事でも、目安と金額が変わる条件は書いておきます。

問い合わせる前のお客様が知りたいのは、「自分の予算で頼めそうか」です。料金がどこにも書いていないと、それを確かめる方法は問い合わせることしかありません。気軽に聞ける人ばかりではないため、確かめられないまま別のお店を探す人も出てきます。

一方で、料金を載せると「高い」と感じた人は問い合わせてこなくなります。ただ、それは予算が合わない相手とのやり取りが減るということでもあります。料金を書いたうえで問い合わせてくれるお客様とは、金額の前提がそろった状態で話を始められます。

料金を載せないと、どんなことが起きる?

問い合わせの多くが「いくらですか」という確認になり、その返信に時間を取られます。検索やAIの回答でも、お店の料金が伝わらなくなります。

料金を載せていないお店で起きやすいのは、次のようなことです。

  • 問い合わせの最初の1往復が、料金の確認で終わる。お客様は返事を待ってから、頼むかどうかを考えることになります
  • 金額を聞いた時点で予算が合わず、やり取りがそこで止まる。お店側は返信を書いた手間だけが残ります
  • ChatGPTやGoogleのAIに「○○市でカットはいくら?」と聞かれても、公式の料金が見つからないため、口コミやポータルサイトの古い情報をもとに答えられることがあります

3つ目は、最近になって気にしておきたい点です。AIがお店の情報を答えるとき、公式ホームページに料金が書いてあれば、それを手がかりにできます。AIに誤った情報を答えられたときの直し方は、AIがお店の情報を間違えて答えるときの直し方で整理しています。

金額が決まらない仕事は、どう書けばいい?

「定額」「目安+条件」「依頼の例」「単価×数量」の4つの書き方から、仕事に合うものを選びます。 決まった金額を出せないことは、料金を何も書かない理由にはなりません。

料金の書き方を、金額の決まり方で選ぶ図。毎回同じ金額なら定額、長さや状態で変わるなら目安と条件、広さや個数で計算できるなら単価と数量、現地を見ないと決まらないなら依頼の例を書き、どの書き方でも税込で書いて追加になる費用を近くに添えることを示している

書き方向いている仕事書き方の例
定額内容が決まっていて、毎回同じ金額になるカット 税込4,400円
目安+条件長さ・状態などで金額が変わるカット 税込4,400円(ロングは税込550円追加)
単価×数量広さ・個数・時間で計算できる窓の清掃 1枚 税込1,650円(5枚から)
依頼の例現地を見ないと金額が決まらない6畳の和室を洋室にした例:税込○○万円(工事3日)

「依頼の例」を載せるときは、どんな条件でその金額になったのかを一緒に書きます。広さ、作業の範囲、日数がそろっていると、お客様は自分の場合と比べられます。実際に受けた仕事の金額を例にする場合は、お客様が特定されないよう、場所や名前が分かる情報は書きません。

「〜円から」と書くときに気をつけることは?

その最低価格で実際に受けられる条件があること、そしてどんな条件で金額が上がるかを、近くに書いておくことです。

消費者庁の「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(価格表示ガイドライン)は、販売価格を表示するときに、価格・その価格が適用される商品の範囲・適用される顧客の条件を正確に書く必要があるとしています。そのうえで、不当表示に該当するおそれがある例として、次のようなものを挙げています。

  • 実際の販売価格より安い価格を表示すること(ガイドラインでは、宅地を「1平方メートル100,000円〜」と表示しながら、実際には約148,000円以上だった例)
  • 一緒に提供するものの代金を別に請求するのに、そのことを書かずに本体の価格だけを表示すること(「カベ1部屋5,000円 クロス張替え」と表示しながら、5,000円はクロスの代金だけで、施工料金を別に請求する例)
  • 価格が適用されるお客様が限られているのに、その条件を書かずに価格だけを表示すること

小さなお店で起きやすいのは、2つ目です。出張費、駐車場代、材料費、指名料などが別にかかるなら、料金の近くに「出張費:税込1,100円(○○市内は無料)」のように書いておきます。「〜円から」の最低価格が、ほとんど誰も当てはまらない条件の金額になっていないかも、一度見直しておきます。

税込と税抜、どちらで書けばいい?

消費者向けに価格を表示するなら、税込で書きます。国税庁は、総額表示の義務は表示媒体を問わないと説明しており、ホームページの料金表もこの考え方に沿って書きます。

総額表示は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格の表示を義務付けるものです。国税庁のタックスアンサー(No.6902)は、店頭表示・チラシ広告・新聞やテレビの広告など、どの表示媒体で行うかを問わないとしたうえで、次のような書き方を示しています。

  • 11,000円
  • 11,000円(税込)
  • 11,000円(税抜価格10,000円)
  • 10,000円(税込価格11,000円)

税込の金額が分かれば、税抜の金額を併記しても構いません。料金表とお知らせ、チラシで税込・税抜が混ざっていると、お客様が比べにくくなるため、どの媒体も同じ書き方にそろえます。料金を改定するときの書き換えの順番は、値上げ(価格改定)のお知らせ文例で紹介しています。

料金表には、何を書いておけばいい?

金額・含まれるもの・追加になる条件・所要時間・支払い方法・キャンセルの6項目です。 金額だけの料金表だと、お客様は残りの5項目を問い合わせて確かめることになります。

  1. 金額:税込で書きます。条件で変わる場合は、どの条件でいくらかを書きます
  2. 含まれるもの:その金額で何をしてもらえるのか。シャンプーやブローが含まれるか、材料費が含まれるか、などです
  3. 追加になる条件:出張費、時間外料金、指名料、オプションなど、別にかかる費用です
  4. 所要時間:作業や施術にかかる時間です。予定を立てる手がかりになります
  5. 支払い方法:現金のみか、カードや電子決済が使えるか。前払いか後払いかも書いておきます
  6. キャンセル:キャンセル料がかかる場合は、いつから・いくらかかるかを書きます

業種によっては、ほかにも書いておきたいことがあります。たとえばハウスクリーニングの料金表で気をつけることはハウスクリーニングにホームページは必要?で、美容室のメニュー表の考え方は美容室・サロンにホームページは必要?で扱っています。

料金を載せたくない事情があるときは?

全部を伏せるのではなく、基本料金や目安だけを載せ、個別の条件は見積もりで伝える形にできます。載せない場合も、見積もりの流れは書いておきます。

料金を載せたくない理由として多いのは、「同業者に知られたくない」「値引きの交渉材料にされたくない」「お客様ごとに内容が大きく違う」の3つです。どれも、すべての金額を伏せなくても対応できます。

  • 同業者に知られたくない:基本料金だけを載せ、オプションや割引は見積もりで伝える
  • 値引きの交渉材料にされたくない:料金表に「表示価格からの値引きは行っていません」と書いておく
  • 内容が大きく違う:依頼の例を2〜3件載せ、どこで金額が変わるかを説明する

どうしても金額を書けない場合は、見積もりまでの流れ、見積もりにかかる日数、見積もりが無料かどうかを書いておきます。お客様は「問い合わせたら何が起きるか」が分かるだけでも、連絡しやすくなります。

おもてらいとでは、料金をどこに書く?

サービスの登録画面にある料金欄に書きます。 入力した料金は、公開サイトのサービス紹介に表示されます。

料金欄の内容は、AI向けにサイトの内容をまとめたファイル(llms.txt)にも、サービス名と一緒に書き出されます。Proプランでは、公開サイトのAIチャットがお客様の質問に答えるときの材料にもなります。AIチャットに任せられる質問と、人に渡す質問の分け方は、ホームページにAIチャットを置くと問い合わせは増える?で整理しています。

料金欄は1行の入力欄なので、「カット 税込4,400円〜(ロングは税込550円追加)」のように、金額と主な条件を短くまとめます。含まれるものやキャンセルの扱いなど、書ききれない内容はサービスの説明文に書きます。

よくある質問

Q. 見積もりでしか金額を出せない仕事でも、料金は載せたほうがいいですか?

載せたほうが、お客様は問い合わせるかどうかを判断しやすくなります。決まった金額が出せなくても、よくある依頼の金額の例や、金額が変わる条件、見積もりにかかる日数と費用の有無は書けます。

Q. 「〜円から」と書くのは問題ありませんか?

書き方そのものは使えますが、その最低価格で実際に受けられる条件があることが前提です。消費者庁の価格表示ガイドラインは、実際の販売価格より安い価格の表示や、別途かかる費用を明示しない表示を、不当表示に該当するおそれがある例として挙げています。最低価格が適用される条件と、追加になる費用を近くに書きます。

Q. ホームページの料金は税抜で書いてもいいですか?

消費者に向けてあらかじめ価格を表示する場合は、税込価格の表示が義務付けられています。国税庁は、この義務は表示媒体を問わないと説明しています。「11,000円(税込)」や「11,000円(税抜価格10,000円)」のように、税込の金額が分かる形で書きます。

Q. 競合に料金を知られたくない場合は、どうすればいいですか?

すべてを伏せるのではなく、基本料金や目安だけを載せ、個別の条件は見積もりで伝える方法があります。料金を載せない場合も、見積もりの流れと日数、費用がかかるかどうかは書いておくと、お客様が問い合わせる前の不安を減らせます。

Q. 料金を書いた画像だけを載せてもいいですか?

画像だけにせず、文字でも書いておきます。画像の中の文字は、検索エンジンやAIが読み取りにくいことがあり、スマートフォンで拡大しないと読めないこともあります。料金を変えたときも、文字のほうが直しやすくなります。

まとめ:決まらない金額も、決まらない理由なら書ける

料金を載せるかどうかで迷ったら、載せられるものから載せます。金額が決まらない仕事でも、「何で金額が変わるのか」と「よくある依頼ではいくらだったか」は書けます。「〜円から」の最低価格と追加費用の書き方、税込表示の2点を押さえておけば、料金表が行き違いのもとになることを防げます。

まずは直近の問い合わせを見返し、料金について聞かれた質問を3つ書き出してみてください。その答えを料金表に書き足すところから始められます。

確認した一次資料(2026年11月3日)

運営・編集

おもてらいと編集部 - ホームページ運用チーム。法人・事業所のホームページ運用、AIO、問い合わせ導線づくりを実務目線で発信しています。

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